2010年06月03日

ファーブリカ(1)

ズドラーストヴィーチェ!(こんにちは!)

さて、「だれもしらないロシアン・ポップスの魅力」の記念すべき第1回目は、いまロシアでもっとも人気のある女性グループのひとつ、「ファーブリカ」という美女3人組のグループです。

「ファーブリカ」とは、英語で言えば「ファクトリー」。
つまり、「工場」とか「製造所」の意味。

その代表的なヒット作で、「ディエーブシキ・ファブリーチニエ」という曲。
これは、「工場で働く女の子」という意味です。

っとその前に、「ファーブリカ」のプロフィールをちょっとご紹介しておきましょう。

彼女たちは、「ファーブリカ・ズビョーズディ」(スター製造工場)という、ロシアのテレビで超人気の勝ち抜きオーディション番組で人気を博したグループのひとつです。
(日本でいえば、山口百恵や桜田淳子を生んだ、あの『スター誕生』ですね…。
あ、古すぎて知らない…あせあせ(飛び散る汗) 
いまでいえば、「爆笑オンエア・バトル」の音楽版といったところ)。

優勝は逃しましたが、2003年、見事プロデビューを果たし、これからご紹介するデビュー曲、「ディエーブシキ・ファブリーチニエ」が大ヒットして、あっという間にスターダムにのしあがっちゃったのです。

最初メンバーは4人でしたが、現在は、サティ・カザナーヴァちゃん(黒髪)、サーシャ・サヴェリーエヴァちゃん(ブロンド)、イリーナ・タニェーヴァちゃん(ブルネット)の3人で活動してます。

曲の内容ですが、だいたいこんな感じです。

 女の子たちが働いている工場の近くに、軍隊の基地があって、そこでは、夜遅くまで、
 若い男の兵隊たちが訓練をしているのが見えます。

 空に浮かぶ雲みたいに、まだ無邪気で純粋な女の子たち…。

 仕事のあいまにその様子を見て、「若い男の子って、なんてステキなのかしら!!」
 と、胸をときめかせます。

 でも恋なんて、すぐに形を変える雲みたいに不安定。だからたとえ知り合っても
 自分の恋は成就しないかもしれない…。

 いっぽうでそんな不安な気持ちをいだきながら、毎日毎晩、彼らと出会えることを、
 ひたすら夢見ている女の子たち…。




曲の内容をちょっと補足しましょう。
実はこの歌、旧ソ連時代の若い女の子の恋心を歌ったものなんですね。

1991年のソ連崩壊以前、ロシアは社会主義でしたから、いやおうなく、工場で働く若い女性がたくさんいたわけですね。

でも、若い女性(男も同じ)には、イデオロギーなんか関係なく、「異性と出会って恋したい、結婚して幸せになりたい!」という聖(性)なる生物的欲求は、当然のごとくあったわけです。

彼女たちは(おそらく)夜おそくまで一生懸命働いていたのでしょうが、いつも工場の窓を通して、川向こうにある軍隊の基地で訓練をしている若い男の子たちがいて、気になってしかたがないんですね。

時代やイデオロギーを越えた、万国共通の乙女心!

知り合う前から勝手にドキドキして、妄想がふくらんでいき…。
つまり、「リビドー」(あるいは、発情期)ってやつですね。

でもソビエト時代は、どんな職場で働いていても、男女の出会いの場所と機会を、国や会社がちゃんと作ってた。国家が「合コン」&「お見合い」を奨励していたわけです!

具体的には、仕事のあととか休みの日などに、職場にある部屋を使って、違う職場同士で、定期的に、会社主催で「合コン&ダンスパーティ」を開いていたんです。
うらやましいですね〜〜。

これは、個人レベルで婚活をしなければいけない日本で、消費税アップ以上に、早急に取り入れなければいけない国家的事業ではありませんか!

さて、次回は、「ファーブリカ」の代表曲第2弾をお届けします!
では!
(続く)



posted by クミートリー・ヤクーニン at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月01日

ご挨拶。

ズドラーストヴィーチェ!(こんにちは!)

っと、いきなりロシア語で失礼しました。

今回から、「だれも知らないロシアン・ポップスの魅力」のブログを書くことになった、クミートリー・ヤクーニンです。どうぞよろしくお願いします!

ところでみなさんは、ロシアン・ポップスって聞いたことありますか?
いや、聞くだけ愚問でした。

「そーねー、若かりしころ、よく新宿の歌声喫茶で、みんなと肩を組みながらロシア民謡を歌ったもんだ」という方は別格。
みなさんがよく聞くのは、基本的にアメリカン・ポップス、Jポップスとかでしょう。

だから、なんで「ロシアン・ポップス」なんだ??? とか、そもそも「ロシア」なんていう国自体になんの興味もないもんね、という方が多いと思います。

そうなんです。
ロシアって国は、日本人にとっては、いまだ
「なんだか、よくわかんないよね」的な遠〜〜〜い国。

実は、新潟から飛行機でたった1時間で着いてしまう、最も近い白人社会の国なんですが…。
私にとっては、「世界でもっとも偉大なる田舎」
しかし……。
文学でいえば、トルストイ、ドストエフスキー、チェーホフ、ツルゲーネフ、プーシキン(ちなみに、ロシア人のほとんどは、プーシキンが一番好きです)。

クラシック音楽でいえば、チャイコフスキー、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ストラビンスキー。
バレエでいえば、ボリショイ・バレエ団、レニングラード・バレエ団。
映画でいえば、モンタージュ理論を確立したエイゼンシュタイン、「映像の詩人」といわれたタルコフスキー。
…などなど、芸術の分野では、世界的にすばらしいタレントを排出してきた国なのです。

世界においてこれだけ非常に高い文化を生みだしてきた国ですから、大衆文化のシンボル、つまり、ロシアのポップスだって魅力的でないわけがない!

──もっと具体的に、「ロシアン・ポップス」の魅力ってなに???

はい。
まず第一に、
メロディが非常にシンプルで覚えやすい。
また、どこかもの悲しい、哀愁をおびた曲が多いので、日本人にも親しみやすいのでは、という点です。

第二に、
アメリカン・ポップスのような、ロックやブルースの匂いがほとんどない。
それはヨーロピアン・ポップスにも言えますが、もっと匂いが希薄です。そこが意外に新鮮だったりします。

第三。
ロシアの民族音楽の要素が、微妙にブレンドされていて、どこかエスニックでエキゾチックな響きがある曲も多いという点です。

ノーガキはこれくらいにして、ではいよいよ次回より、私、ヤクーニンおススメの「ロシアン・ポップス」の代表的作品をご紹介しましょう。

乞うご期待!(続く)

posted by クミートリー・ヤクーニン at 00:00 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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