2010年07月08日

イワヌーシュキ・インターナショナル(3)

ズドラーストヴィーチェ!(こんにちは!)
カーク・ディラー?(ごきげんいかがですか!)

今回も、ロシアの人気男性グループ、「イワヌーシュキ・インターナショナル」の代表曲をご紹介したいと思います。

彼ら3回目の曲は、「リビー」(大声で泣いていいんだよ)という、軽快でダンサブルなナンバーです。

では、まず歌詞の内容から。

きみはぼくに文句をいう。
でも、ぼくはきみのためになんでもしてきたじゃないか。
ごらんよ、かえではささやいている。「もっと素直に愛してごらん」て。
白樺はささやいている「くちづけをしてごらん」て。
さあ、ぼくにキスをしておくれ。
そして、この幸せな時間をしっかり手でつかんでおいてくれ。
悲しいことがあったら、がまんしないで大声で泣けばいい。
涙を隠さなくてもいいんだよ。


だいたいこんな感じです。
では、ど〜ぞ!!


ところで…、
前回は、一般的なロシア人女性のメンタリティーについてお話ししました。
では、彼女たちは、いったいどんなタイプの男性が好きなんでしょう?

まず第1は、女性にやさしい男性。
今回の曲の内容のように、ロシアの男性(どこの国でも同じですが…)も、つきあって最初のころはもちろんやさしい。
でも、首尾よく彼女をゲットしたあとはだんだん専制的になり、女性を力で支配しようとするようになるケースが多い。

前回もお話ししたように、社会に出てもあまり職がないので、結婚してもだんだんぐれていく。そして女性に平気で暴力をふるうような男性も出てきます。
小さいころにそういう父親の姿を見て育った子も多いので、ルックスよりも、まず第一の条件として、心底自分を大切にしてくれる、ほんとうに心のやさしい男性を求める女性が多いです。

第2が、経済力のありそうな男性。
繰り返しになりますが、彼女たちの多くは母子家庭で育ってきたので、だいたいが小さいころから貧しさを経験しています。
そして、父親(=男)の経済力のなさを身をもって感じています。
ですので、ちゃんと仕事について、しっかりお金を稼いできてくれる男性を見つけることが、彼女たちにとって、幸せな家庭を持つための非常に重要な条件になります。

そして第3、第4がなくて、第5にルックス。
もちろん、万国の女性にとって、彼氏のルックスはいいにこしたことはありません。
でも、特にロシア女性たちは、イケメンに対しては非常に警戒心をいだきます。
そんなにカッコイイ男なら、まず確実に、近い将来浮気をするだろうと…。
なので、極端な話、顔が不細工だろうと背が低かろうと、デブだろうと髪の毛が薄かろうと、彼女たちはあまり気にしません。というか、むしろそういう不細工な男のほうが、安心できるというわけです。

…というわけで、
実は、ロシア女性は、日本人男性がとても好きです!
と同時に、純粋に「憧れ」に近い思いも抱いています。ホントの話です。

なぜか?
ロシア人にとっての日本のイメージは、まず第1に、「お金持ち!」。

広大なロシアにくらべたら、極東アジアのちっぽけな島国でありながら、信じられないことに、世界第二位の経済大国。
だいたい、ロシアは日ロ戦争で負けてますし…(当時、ロシアは世界で指折りの強大国でしたね)。

第2に、日本人は「とても礼儀正しい」と思っている。
基本的に、ロシア男性(アジア系、イスラム系も含めて)は、マナーが悪い。
レストランでは昼間っからウオッカを飲み、大声を出してバカ騒ぎをする。街中やホテル、空港などの公共の場で、平気でどなりあいのケンカを始める…、などなど。

ところが、日本人はその正反対。
会えば深々とおじぎもするし、どんな場所でもきちんとマナーをわきまえ、めったに文句を言わない日本人は、ロシア人にとっては、まさにジェントルマン。
非常にポイントが高いのです(非常に文化度の高い民族だと思われている)。

第3に、日本人は「とてもきれい好き」だと思ってる。
ロシアでは、大人から子どもまで、日本の街にはゴミひとつ落ちてない、と信じています(というか、ロシアが汚さすぎる!)。

第4に、日本は「独自のすばらしい文化を持った古い国であると同時に、超ハイテクな技術を生み出している国」、つまり、「伝統」と「先端」の両方(両極端)を持った、世界でも希有な国と思っている。
いまだに、日本といえば、ソニー、パナソニック、トヨタのイメージがすごく強いです。

ちなみに、ロシアでは、トヨタのブランド・イメージは、メルセデスベンツやBMWと同じくらいか、それ以上です。
庶民向けの激安粗悪の中国製品が大量に流入しているので、トヨタ、ソニー、パナソニックはともかく、とりあえず、なんでもいいから「メイド・イン・ジャパン」の製品を買うことが、彼らのステータスでもあります。
(そして一般的な日本人は、この「メイド・イン・ジャパン」ブランドをフツーに持っているわけだから、ロシア人から見ると、「わおっ! 日本人って金持ち!」という変な論理になります。)

しかも、ロシア人はアメリカとアメリカ人が基本的に大嫌いで、信用していませんから、日本人のポイントは、相対的に非常に高いんですね。
そして、以前お話ししたように、アジア系に対する差別意識というのは、欧米にくらべたら、とても希薄。

ですから、もしあなたが男性で、ロシアに行くことがあったら(たぶん、行かないでしょうけど)、「日本男性」であることに自信を持って、堂々と振る舞いましょう!

というわけで、今回は、ひょっとしてロシア男性が読んだら殺されそうな内容になってしまいました…。

では、次回もどうぞお楽しみに!

ダスビダーニヤ!(さようなら!)
(続く)


posted by クミートリー・ヤクーニン at 12:00 | Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月01日

イワヌーシュキ・インターナショナル(2)

ズドラーストヴィーチェ!(こんにちは!)
カーク・ディラー?(ごきげんいかがですか!)

今回は、ロシアの人気男性グループ、「イワヌーシュキ・インターナショナル」の2回目をお届けしましょう。

ご紹介するのは、「スニギリ」(おにぎり、じゃありません)という曲。

「スニギリ」とは、ロシア(北ヨーロッパ)の森でよく見られる、胸の部分がまっ赤な美しい鳥のこと。日本だと、「ウソ」というウグイスの仲間にあたるようです。(ホント)※スニギリ画像はコチラで見られます

ロシア人は、この美しい鳥、スニギリが大好きです。
ロシアの厳しい寒さにもじっと耐えて、渡り鳥のようにどこかに逃げることもなく、けなげに生きる姿を、自分たちにダブらせるんですね。

では、いつものように歌詞をかんたんに説明しましょう。
――スニギリよ。おまえの胸はどうして真っ赤な血のよう赤いのか。こわれた夢の傷のせいなのか、破れた恋の傷のせいなのか…。
深い悲しみを胸に秘めて歩いているきみ。好きな彼に会っても、恋の夢は、いつも蜃気楼のように消えてしまう。
飛び去っていくスニギリのように、こわれた夢はもうだれにも捕まえることはできないのか…。
彼はきみに会ってもただ微笑むだけ。話をしていても別の方ばかり見てる。
夢は願ってるようには叶わない。あっという間に飛び去ってしまうスニギリみたいに、はかなく消えてしまう…。
──でもどうか悲しまないで。この世にはきみが願う愛が必ずあるはずだから…。


彼女にはたまらなく好きな男の子がいる。
でも、そんな彼女の思いとは裏腹に、彼には彼女に対する気持ちがまったくないんですね。ああ、完全なる片思い…。(ありますよね〜、こういう苦しい恋の状況…。)

つまり、前回ご紹介した「グジェー・タ」という曲の逆パターン。(前回は男の子の片思い。今回の曲は女の子の片思い。)
(しかし、よくあるように、ビデオ・クリップは、歌詞の内容とほとんど関係ありません…。)

では、早速ご覧ください!



さてご覧になって、お気づきだと思いますが、メンバーのひとり、不良少年風坊主頭のイーゴリくんがいなくなって、新しいメンバーに代わっています。名前は、オレグ・ヤコヴレフくん。ばりばりのアジア系(モンゴル系)ロシア人です。

実は、前メンバーだったイーゴリくんは、グループがすでにロシア中で大人気になっていた1997年、ソロ活動をしたいといって脱退します。
しかし、翌1998年の暮れ、彼は突然自殺をしてしまいます。
当然ながら、メンバーはもちろん、ロシア中の若者(特に女性)が受けたショックは相当なものでした。
と、ちょっと暗い話になってしまいましたが…。

ところで…、女性のせつない恋心を歌った上の曲に関連して、
今回は、ロシアの一般的な女性の性格について語ってみたいと思います。

ロシアの女性のメンタリティーは、アメリカやヨーロッパの女の子とまったくちがいます。
まず、彼女たち(特に若い女の子)はとても恥ずかしがり屋です!
初対面であいさつをするときでも実に控えめで、容姿や服装のことをちょっとでも褒めたりなんかするものなら、もう、すぐに顔を真っ赤っ赤!にしちゃいます。
欧米女性のように、会った瞬間にニカッと作り笑顔で「ハ〜イ!!」なんて言う女の子はまずいません。

そして、うち解けて仲良くなるまでは、態度もとても謙虚です。
これは、欧米女性たちの態度にすでに慣らされている日本男子にとっては、一種、新鮮な驚きです。
ある意味、日本人のメンタリティーにとてもよく似ています。

やがて結婚すると、彼女たちは「家庭絶対!」となります。
男は外で働く。女は一生懸命、家事や育児に専念する。
と、結婚生活や夫婦関係に対する考え方は、とても保守的です。
そして、なんであれ、家庭を破壊しようとする「外敵」要因に対しては、彼女たちは体を張って、徹底的に戦います。

しかし、ソ連崩壊後、何度も経済危機を経験したロシアでは、働こうと思っても男にはなかなか職がありません。(特に地方では)
すると、仕事がない男たちはしだいにウオッカや薬におぼれ、女性におぼれ出します。
ただでさえお金がないので、家庭は崩壊。乳飲み子を抱えた妻は愛想をつかし、最後はまだ若くして(20代前半とかで)離婚…というケースが非常に多いのです。

というわけで、ロシアの離婚率は、強豪アメリカやヨーロッパをおさえて、堂々の世界一!
なんと、結婚した女性の3人に1人(ひょっとすると3人に2人)は、母子家庭という状況です。

しかし、ロシアの女性はここからが強い。
ほとんどの場合、まだ子どもが小さいので、女性が引き取ります。そして、子どもを育てるために、パートをしたり内職をしたりして、朝から晩まで必死に働きます。(女性には、まだなんとか仕事があります)
一方で、少しでも理想に近い相手をみつけ、幸せで安定した家庭を作るために、2回、3回と再婚する女性も珍しくありません。

ああ、スニギリのように、なんとけなげなロシア女性…。

というわけで、ロシア女性の哀しい恋の歌を聴くと、ちょっと複雑な心境になるヤクーニンです。

では、次回もどうぞお楽しみに!

ダスビダーニヤ!(さようなら!)
(続く)

posted by クミートリー・ヤクーニン at 12:00 | Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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