2010年07月15日

ジャスミン(1)

ズドラーストヴィーチェ!(こんにちは!)
カーク・ディラー?(ごきげんいかがですか!)

さて、これまでは、ロシアを代表する男女人気グループをご覧いただいてきましたが、今回はソロ・アーティストの登場です!

まずは、ロシアで絶大な人気を誇る女性ボーカリストで、私ヤクーニン、イチ押しのジャスミンちゃん(お茶じゃありません)から。

黒髪黒眼のエスニック美人、ジャスミンちゃんは、ロシアの最南端、カスピ海に面したダゲスタンという共和国出身。
ここには、ロシア系(少数派です)以外に、トルコ系、イラン系など、約10もの民族がぐちゃぐちゃ状態で住んでいます。
で、わかる人にはわかると思いますが、ジャスミンちゃんは、ばりばりイラン系美人なわけです。
23歳でソロ歌手としてデビュー、これからご紹介する「ターク・ブィバーイェト」(よくあること)が、いきなり大ヒットになります。

歌詞の内容ですが、彼氏の気持ちがもう自分にないことに気づき、別れを決意する女性の気持ちを歌ったものです。

私は今日、あなたを自由にしてあげる。
あなたと交わしている会話も、思い出すことはないわ。
だって、あなたの心のリストには、私たちの愛はもう載っていないもの…。
あなたの眼は、夢がいっぱいつまった青い海のよう。
でも、もうそこに私たちの愛はないんだわ…。
夢なんて、すぐに終わっちゃう。
よくあることね。
ふたりのあいだで輝いていた太陽でさえ、ある日、冷たくなってしまう。
よくあることね…。


シンプルだけど、非常にハイセンスなアレンジがほどこされた、スピード感あふれるダンサブルなナンバーです!(^o^)!



ところで、このクリップは、地下鉄の駅でロケが行われてますけれど、ロシアで地下鉄があるのはモスクワだけ。
でも、実はモスクワには、こんなモダン(?)な雰囲気の地下鉄の駅はありません!
(モスクワの地下鉄の驚くべき特徴については、次回ご紹介するつもりです。)

さて。ここで、問題です。
ではこれは、いったいどこの地下鉄なんでしょう????

このクリップを見て一発でわかった方は、天才的な動体視力の持ち主です。
(ちなみに、私は3,4回目で、おや?と感じました。)

わからなかった方は、まずこのYouTubeのクリップを1分13秒あたりまで進めて、そこでストップしてみてください。
すると、駅のプラットフォームに立つ彼女の上の方に、駅名が書かれた看板があるのが見えると思います。それを、よ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜く見てみますと…、

あ〜〜〜〜っ!
な、な、なんと、そこには、日本語の「ひらがな」が書かれているではありませんか!!

で、さらによ〜〜〜〜〜く見てみると、それは「たいひあてき」などという、まったく意味不明の駅名になっちゃっております…。
これは、いったいどういうことなのか…。

なにを隠そう尻を隠そう、実は私も詳細はよくわかりません。
ネットで、このクリップのロケがどこで行われたのかを必死で調べてみましたが、残念ながらその答えはいまだに見つかっておりません。(涙)

で、私が推察するに…。
(1)日本の都会のどこかにある地下鉄で実際にロケを行い、何らかの理由から(たとえば、予算がないので、許可を取らずに撮影した、など)、あとで看板の駅名をコンピュータで適当な日本語に修正した。

(2)日本の地下鉄構内の雰囲気をコンピュータ・グラフィックで再現して、登場人物を合成した。でも、どうせロシア人は日本語が読めないので、駅名はわけのわからない日本語(ひらがな)にしておいた。

どちらにも可能性があると思いますが、さて、ここでまた疑問がわいてきます。
なぜ、このクリップのディレクターは、「日本」の地下鉄のイメージがほしかったのか、という疑問です。

このブログの初回からの愛読者(って、いるかな〜?)なら、もうおわかりですね。
ロシア人には、「日本=超現代的」という強烈なイメージと一種の憧れがあり、そんな「日本」が大好きなのです!(^o^)!
だから、そんな「日本」のイメージを利用して、このクリップを先端的なイメージで表現したかったんですね。

でも、なかには、「そんなの、オメーの単なる勝手な推測だろうが」といぶかしがる方もいらっしゃるでしょう。

実は、ロシアにはない先端的なイメージを作るために、わざわざ遠い日本まで出向いてロケをした例が、過去にもあるのです。
それは、あの映画界の世界的巨匠、アンドレイ・タルコフスキーなのです!

ご存じの方はご存じでしょうが、まだご存じでない方のために、ちょっとご紹介しましょう。

タルコフスキーの代表作のひとつに、1972年に作られた「惑星ソラリス」というヒジョーに美しく哀しい、ヒジョーに哲学的な映画があります。
「映像の詩人」といわれたタルコフスキーだけあって、ワンシーン、ワンシーンは涙が出るほど美しいです!
(まだ観てない方は必見!! ひょっとすると、あなたの人生が変わってしまうかもしれない名作中の名作です。ちょっと前、ハリウッドで、ジョージ・クルーニー主演による「ソラリス」というリメイク版が作られましたが、オリジナル版には遠くおよばない駄作です!)

映画の内容については、長くなるのでここでは説明しませんが、劇中、未来のモスクワでのわずか5分程度のワン・シーンを描きたかったがために、タルコフスキーは、まだ社会主義まっ只中だったソ連から、仮想敵国日本へやってきて、東京オリンピックのときに完成した東京の首都高でロケを行ったのでした。(拍手!)

ロシアには、高速道路などありませんでしたし(いまでもありません)、当時は、高層ビルなんてものもあまりなかったですから、あるときは、隙間なく林立する高層ビルのあいだを縫うように、またあるときは、地下のトンネルに潜って走る日本の首都高は、ちょうど私たちが子どものころ、手塚治虫が描いた近未来マンガを読んでワクワクしたときのように、驚異に映ったに違いありません。


う〜〜ん、おもしろいですね〜、なんだか不思議ですね〜、なつかしいですね〜〜。
(ちなみに、最後は六本木の交差点です。)
って、今回はどんどん話がずれてしまいました…。

さて、次回もジャスミンちゃんの代表曲をお届けしますので、どうぞお楽しみに!

ダスビダーニヤ!(さようなら!)
(続く)


惑星ソラリス [DVD]



posted by クミートリー・ヤクーニン at 10:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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