2010年10月13日

イーゴリ・クルトイ(2)

ズドラーストヴィーチェ!(こんにちは!)
カーク・ディラー?(ごきげんいかがですか!)

実は私、ヤクーニン、おそめの夏休みを取らせていただいていた関係で、しばらくブログ更新が滞っておりましたこと、お許しくださいませ。

さて前回は「オトナの秋!」ということで、ロシアン・ポップス界きっての名作曲家、イーゴリ・クルトイさんの曲をご紹介しましたが、朝晩、めっきり涼しくなってきた今日このごろ。
秋もいよいよ深まりつうあるようですので、今回はその第2弾、歌入りクルトイ・ナンバーをお届けしてみましょう!

まずは一曲目。
「カントラスティ」(コントラストor対比)という曲名のこの曲は、お馴染みのメロディックなラインを基本に、ちょっとロシアの伝統民族音楽風のアレンジを加えた、アップテンポのイケてるナンバーです!

さすがは、ロシアン・ポップス界のエロハゲおやじ! …いや、重鎮のクルトイおやじ!

ここでは、イリーナ・ドゥブツォーヴァ、アリェークサ、ラリーナちゃんという、当時のロシアン・ポップス界豪華人気美人女性歌手3人を起用しちゃってます。この3人は、ひょっとしてもし今後も当ブログが続けば(とっても不安…)、ご紹介する機会があると思います!

さて歌詞の内容は、こんな感じ…。

----------------------------------------------------------------
女の子は緑の公園を歩いていました。一歩ずつゆっくりと。
すると、女の子は小石を踏みました。
そのとき、小鳥たちがさくらんぼの木から飛んでいきました。
そして神さまは、あなたが望んでいたひとと結婚するチャンスをくれました。
ナシの木とリンゴの木の下の小道をいつも歩いていたステキな男性と。
----------------------------------------------------------------


特に、深い意味はありません。
夢はあるとき偶然にかなうものだ、というロシア人独特の楽天的な人生訓を、おとぎ話風に歌った唄です。

では、ど、ど〜〜ぞっ!


う、美しいですね〜〜っ、かっこいいですね〜〜〜っ!
か、かわいいですね〜〜〜〜っ、ロシア3美女たちぴかぴか(新しい)

 *

じゃ続いて、もう一曲いっちゃいましょう!
これもロシアを代表する人気ベテラン男性歌手で、同じ名前の、イーゴリ・ニカラーイェフ
おやじとのデュオ、「モイ・ドゥルーク」(ぼくの親友)。

スローテンポの極上バラードです。
はい、クルトイおやじ。ここでは調子に乗って、恥も外聞もなく、おせじにも上手いとはいえない地声を披露しちゃってます。

で、歌詞はこんな感じ…。

----------------------------------------------------------------
人生で何人もの人に出会ったけれど、
すべての人と友だちになれたわけじゃない。
でも失敗があったからこそ、今ぼくにはすばらしい友がいる。
これまでいいことも悪いこともたくさんあったけれど、
友よ、過ぎ去ったことはどうかゆるしておくれ。
ほんとうの友は、困っているときにこそ、すぐにわかる。
親友とは、ぼくが人生で凍えているときに暖めてくれる友…。
----------------------------------------------------------------


さ、いってみましょう!


いいですね〜〜〜、シブいですね〜〜〜〜、オヤジっexclamation×2

男性のみなさま、秋の夜長、愛する彼氏、いや彼女と、お酒(できればウオッカ以外)を飲みながら聴くにはピッタシの曲じゃあ〜りませんか!

 *

ところで…。

私、ヤクーニンがおそい夏休みを取って行ってたところは、な、なんと、日本のロシア! 
北陸の富山でありました…。

…ん?
なんで、富山が「日本のロシア」か、って?

はい。
まず、富山の冬は、ご存じのようにとっても寒〜〜〜いですね!
雪の量も、ハンパじゃありませんね〜〜!(今でも、たいてい2mは降り積もっちゃいます雪

って、富山の気候がロシアのきびしい気候に似てるからというだけで、「日本のロシア」と決めつけてるわけじゃありませんよ〜。
実は、富山には、ほんもののロシア人がたっくさん住んでるんですね。(にせもののロシア人ってどんな人?)
…こらこら。思わず知らず、よだれを垂らしはじめてる、そう、そこのあなた。(あ、私?)
ロシアン・パブで働いている若い美人ロシア女性のことじゃありませんよ!(それは、また別の機会でね…。)

富山には、あの筋骨たくましいロシア男たちが、かなり大量に生息、いや生活しているのです。

でも、ホタルイカと蜃気楼と寒ブリとお米と、かまぼことチューリップと最近では白エビぐらいしか名物がない富山(けっこうあるじゃん、名物)に、なぜ??

はい。
実は、日本海をはさんで富山から目と鼻の先には、極東随一の大都市、ウラジオストックがあるんですね。
なわけで、よ〜く晴れた日には、港や町並みがぼんやり見えることもあります。(なわけねーだろーっ!! それを言うなら「蜃気楼」だろーが。)

実際に、富山空港からは週1便、ウラジオストック行きの小型飛行機が飛んでいて、約2時間半で着いちゃいます。(新潟〜ウラジオストックは約1時間半。)

というわけで、ウラジオストックから、大量の(おそらくはアル中のふらふらロシア男たちが富山にやってきます。(ちなみに、彼らは新潟にも大量にやってきます。)

そうなんです。
かしこい当ブログの読者のみなさんのなかにはもうおわかりのかたがいらっしゃるかもしれませんが、目的は、極上品質でありながら格安の中古日本車の買いつけ!!!!(その後はロシアへ船でじゃんじゃん運びま〜す)

日本ではだれも見向きもしなくなった、ほとんどゴミ同然の廃車中古日本車ですが、彼らには驚くべきクルマの修理テクニックがあって、あっというまに新品同様に直しちゃいます。

ゴミ同然ですから、価格は限りなくゼロに等しいですね。
日本では、リサイクルにはかなりの費用と手間がかかりますから、日本の業者も喜んで、「ええ〜〜い! もってけどろぼう〜〜っ!!」てな調子で、タダ同然の値段で売っちゃうわけです。

日本人にとっては、処分やらリサイクルやらの費用がかかる、超やっかいな巨大粗大ごみ(変な日本語です)と思ったものが、な〜〜んにもしないで売れちゃう!(しかも、相手が自分で持ってってくれるので、搬送費用もかからない。)

一方、ロシア人にとっては、タダ同然で手に入れたものをちょこちょこっと修理しちゃえば、本土ロシアで、ロシア人あこがれの、超高値、超人気日本ブランド品に早変わり!

富山のロシア人というのは、まるで、日本人のウンチを消化・分解して、あらたな価値あるものに変えてしまうという、とてもありがたくすばらしい、ダンボール・コンポストのバクテリアのような存在なんです。


経済ってーのは、ほんと、不思議ですね〜。
みなさん、これこそが、ほんとのリサイクル、ほんとのエコロジーだと思いませんか!

まさに、捨てる神あれば拾う神あり! 腐っても鯛! 人間万事塞翁が馬! あばたもえくぼ! 窮鼠(きゅうそ)猫を噛む! 風が吹けば桶屋が儲かる!(いい調子、いい調子!) 隣の芝生は青い! のれんに腕押し! 千里の道も一歩から! 石橋を叩いて渡る! 紺屋の白袴(しろばかま)(って、後半は意味が全然ちがうだろーっ!)

もしクルマにも人間のような魂があったとしたら、廃車同然、ごみ同然にあつかわれた彼ら中古車たちにとっても、こんなにうれしいことはないでしょう。

まだまだじゅうぶんに働けるのに、日本では、「あのね、もうあなたはさ、だいぶ歳を取ったし、魅力もなくなったからね、もうリタイヤしたほうがいいんじゃないっすか?」みたいなことを言われて、お払い箱…。

でも、ところ変わっておとなりのロシアに行っただけで、突然、みんなから熱烈歓迎され、尊敬されちゃいます。そして、死ぬまで働くことができるわけですから…。

「うっ…。日本じゃあだれからも相手にされなくなっちまったおれのことを、これほどまでに信頼して、愛してくれるんなら、言葉がわからなくたって異国の地だとしたって、乗る野郎の目が青くたって関係ねーっ! うっ…。」
と情け深い江戸っ子のおじいちゃんのように、涙するでしょう。(ほんまかいな。)

でもロシア人は、クルマ内部は修理しても、コストを徹底的に削減するために、見た目をよくしようと塗装しなおすことなんかしません。
聞くところによると、トラックやバスなど、クルマにペイントされた日本語の文字をそのまんまにしてるほうが、「ほらこれ、正真正銘の日本車だぜぃっ!」という保証にもなるんだとか。

その結果、ウラジオストックの街に降りたつと、日本人にとって驚くべき光景を目にすることになります。

そうなんです。
「天然温泉松嶋屋旅館」とか「よいこの小鳩幼稚園」なんて、日本語でデカデカと書かれた送迎用のミニバスが、そのま〜〜んま街なかを走ってます。
もちろん、窓には全員、青い目のロシアの老若男女たちの顔顔顔顔顔顔顔…。

しかも、しばらく街を歩いてみると、なんと! 
ウラジオストックの街を走っているクルマのほとんど(おそらく99%!)は、日本の中古車であることを、あなたは目のあたりにすることになります。

あなたは、
「あれ? ここって…、日本????」
という奇妙な錯覚と思わぬ衝撃に、必ずおそわれます。

以前、ヤクーニンが自分で撮影したはずのビデオがどこかへいってしまったので、ネットで調べたところ、見つけました!
こんな感じです…。

ひらめきhttp://nanohana08.exblog.jp/14078763/

どうです? おもしろいでしょう?
カンガルー便や福山通運のトラックが、ロシアの街なかを、そのま〜〜〜んま、走っちゃってますね。

 *

でも、ウラジオストック(ちょっと内陸に入った都市、ハバロフスクでも同様です)で、なぜこれほど日本車が絶大な信頼を受けているかというと…。

まず第一に、ウラジオストックは日本海に面した港町ですが、海の近くまで山が迫ったような地形なので、市街はとんでもなく急な坂道が多いです。
ちなみに、19世紀風の古くて美しい洋館もまだ数多く残っているので、別名「東洋のパリ!」な〜んて言われたりもします。

んなの、例によってロシア人が自画自賛してるだけなんじゃないの〜?って思われかもしれませんが、事実、この街はとても美しい街です。
(以前、スマップの○なぎくんが、まさに人気絶頂のとき、この街で映画ロケをしたことがありました。どうやら予算の関係で、格安で、レトロな西洋の雰囲気を残した場所でロケをしたかったらしいです。へへっ! 実際、私ヤクーニンは、な〜んと、ウラジオストック空港の汚〜〜い!トイレのなかで、あの草薙くんを目撃しちゃいましたよっ!! ちなみに、いつかどこかの出来事のように、裸で叫んだりはしてませんでした。かわいそうだったのは、まわりがロシア人だらけだったので、彼はだれからもまったく注目されていませんでした。草薙くんは、単なるエラのはった日本人。みるからにとっても淋しそーだったのでした…。)


第二に、以前お話ししたとおり、ロシアの道路は巨大な穴だらけ。
ウラジオストックの道路も、もちろん例外ではありません。

すると、たとえばロシア製の自動車やトラックは、
(1)ああ、よっこらしょっと…。馬力がないので、坂がなかなかのぼれません…。あせあせ(飛び散る汗)
(2)道路の穴にあたって、かんたんにコテンと引っくりかえっちゃいます…。あせあせ(飛び散る汗)
(3)幸いにして引っくりかえらなくても、サスペンションがすぐにイカれちゃいます…。たらーっ(汗)

いっぽう日本車は、
(1)急な坂道でも、あれれ? スイスイとのぼっちゃいます!手(チョキ)
(2)道路の穴にあたっても、かんたんには転びません!手(チョキ)
(3)ばつぐんに燃費がいいので、貧乏なロシア庶民の財布に、とってもやさしいです!手(チョキ)
(4)冬には−40℃、夏には40℃!という、ウラジオストックの過酷すぎる環境でも、
  ほとんど故障しませんっ!!グッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)

というわけで日本車は、ウラジオストックの人にとって、毎日の食料と同じくらい、自分たちの生活と命を守るために、ほんとうになくてはならない存在なのであります!

え、え、えらいぞ、日本車exclamation×2

ところが…。
最近、ロシア中央政府(クレムリン)は、そんな極東ロシア人にとって絶対必需品である、中古日本車の輸入を全面的に禁止する!という、トンデモないお触れを出したのです。

 日本の中古車“全面禁輸”か 干上がるウラジオストク住民 - SankeiBiz(サンケイビズ)

記事にもありますが、一年ぐらい前にも、ロシア中央政府は中古日本車に対してとんでもない関税をかけました。(つまり、クルマの値段がはね上がっちゃった!)

ロシア政府は、ウラジオストックやハバロフスクでの、中古日本車の圧倒的な人気のために、国産のロシア車がまったく売れないことが気に入らないのですね。

なんという愚策でしょう。
その結果、こまるのは、ごくごくふつーの庶民の人たちです。
格安で、しかも性能はばつぐん! 故障することもめったにない中古日本車が突然手に入りにくくなり、割高なうえ、性能も劣悪! 故障ばかりするロシア車を強制的に買わされる状況になってしまったのです!

でも、「高かろう悪かろう」の商品をわざわざ買う人間が、いったい世界のどこにいるというんでしょうか?
「良貨は悪貨を駆逐する」理論がわからないロシア政府は、完全なアホ!ですね。

ウラジオストック、ハバロフスクのある極東では、すでに巨大な中古日本車産業ができあがっていて、中古日本車を買う一般庶民のほかに、輸入する人、売る人、修理する人ももちろんたくさんいて、すべての人の生活と経済の基盤になっているわけです。
当然ながら、そんな基本的なことを理解しないで、自分たちの生活をぶちこわそうとするロシアの中央政府に対して、大規模なデモをひんぱんに行っているようです。

が、がんばれ〜〜っ、たちあがれ〜〜〜〜っ!! 極東ロシアの人民たち!!
こうなったら、いっせい蜂起、革命だ〜〜〜〜っ!!!


…。

すみません。
かわいそうなロシアの一般庶民のことを案じて、思わずまたテンションが上がってしまいました…。

ま、最後に、これまでグダグダお話ししてきたウラジオストック事情の一部がわかる、コンパクトなロシア製クリップを見つけましたので、お時間があれば、ぜひごらんになってみてください。



では、みなさん、次回もぜひお楽しみに〜〜!

ダスビダーニヤ〜〜〜!!(さようなら!!)
(続く。ホント?)
posted by クミートリー・ヤクーニン at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。