2011年05月02日

イヴァン・クパーラ(5)

更新が遅くなってしまいました
イヴァン・クパーラ(4)の続きをお届けします!

まずご紹介するのは、ちょっと悲しげな調べの美しい曲、「ガーリャ」(いとしのガリーナ)です。

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バケツがぶら下がったさおを肩にかついで
ガーリャが水を運んでる
そのあとを、イヴァンがつる草みたいに
ガーリャにまとわりつきながら歩いてる

「ガーリャ、ひと休みして、その水を一口ぼくにおくれよ。
かわいいきみを、しばらく見ていたいから」

「ダメ。みんなが見ているわ。
のどがかわいたのなら、井戸に行って飲みなさいな。
わたしは一足先に森の畑の果物に、水をあげに行ってるから、あとでいらっしゃい。
そこでなら、きっと楽しいことが待ってるわ…」
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その昔は、日本同様、ロシアでも、若い女子と男子は、公衆の面前で、あからさまにデートなんかできないのでした…。(涙)
それともうひとつ、この歌詞から、ロシアでは、アリのようにけなげに働くのは女子!というのがわかりますね。
ロシア男子は、昔も今もキリギリスです。ただ自分のやりたいことを要求するだけ。仕事、しません…。

で、では、どうぞ〜〜〜〜っっっっ!!


さあ、みなさん、気分はもはや「ロシアのド田舎に住んでいるネイティブ・ロシア人!」ってな感じになってきたのではありませんか??


では今度は、軽快なダンス曲、「カナリェイカ」(カナリヤ)です。

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かわいいカナリヤたちが、林から飛び立っていきました
そして田舎の娘たちのために、金の砂を置いていきました

でも田舎の娘たちは、カナリヤの贈り物を受け取りませんでした
金の砂をもらっても、自分たちの運命なんて変わらないから…

私たちは、なんでこんなひどい運命なのかしら
好きになるのは、結婚してる男の人ばかり
ああ、残りものの独身男なんて大きらい!
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あ、あ〜〜あ…!
このブログを読んでいるかもしれない、婚活真っ最中の日本男子女子のみなさん!
見事にあてはまっちゃいそうですね、このかなりシビアな内容、日本でも。

むかしから、なぜか若い女の子は、既婚男性(特に年上)にあこがれちゃうんですね〜〜!!
だれもがほしいものはすでにだれかのもの...
人生も経済もその原理は似ているとはいえ、ほんと、過酷な運命ですね〜〜…。

でも、この際、イヴァン・クパーラの軽快なアレンジに乗って、そんな過酷な運命も気にせず、楽しんじゃいましょうっ!!



はい、また時折、ロシア田舎町の人々の、すごい映像が出てきましたね〜〜。
ここまでご覧になったあなたは、もはや、この村の立派な一員です!(や、やめてくれ〜〜!って??)

ちなみに、2005年、このイヴァン・クパーラの野外コンサートが行われたサハリン(旧樺太)ですが、その首都であるユジノサハリンスクの市街を歩くと、朝鮮系の人がとても多いのに驚きます。

おそらく、その昔、朝鮮半島から出稼ぎにやって来た人たちがそのまま棲みついたのでしょう。
たぶん、住民の3分の1くらい、いや、35分の16ぐらい(細かい!)は、この朝鮮系の人たちです。

おもしろいのは、この野外コンサートの映像でもわかるように、彼らは白人ロシア系の人々と混在して、日常的にごくふつーに、なかよ〜〜く暮らしていることです。
街の通りでも、レストランやバーでも、白人ロシア系ブロンド青眼のかわいい女の子と朝鮮アジア系黒髪黒眼の男の子から、同じような中年老年カップルまでが、手を握りあったり、肩を寄せあったり抱きあったりと、異民族同士の仲むつまじい光景が、ごく当たり前に見られるってことなんです。

これは、「日本ってやっぱりどこも日本人だらけだよな〜」的状況にすっかり慣れてしまっている日本人にとっては、けっこう衝撃的な光景です。(え、私だけ!?)

それと、私ヤクーニンが、ヨーロッパ側から中央アジア、極東など、広大なロシア各地の、しかも大都市からド田舎まで訪れてみて驚いたのは、どこでも、み〜〜〜〜〜んな、きれ〜〜〜なロシア語を話すことです。
つまり、方言とか訛りが、ぜ〜〜〜〜〜〜〜〜〜んぜん、ないんです!!

こんなに小さな島国に、東北弁あり名古屋弁あり、京都弁、大阪弁、九州弁、北陸弁、北関東弁など、駅弁!じゃなくて方言が無限にある日本を考えたら、このロシアの状況は、まさに驚異に値します。

それがいいか悪いかはそう簡単に言えませんが、これはまさに、旧ソ連社会主義の徹底した言語統一政策の結果なのでありんす。(花魁か!)
まず、すべての国民に同じ言葉をしゃべらせるってことは、人民統治、国家統治の基本中の基本なんでありんす。(もう、いい!)
(ちなみに、日本でも、明治以降、勝手に江戸弁を「標準語」にして、国民に強要したのも同じでありんすね〜)


さあ〜〜〜て、私のうさんくさい能書きは置いといて、それでは、今回の「これでもかあ〜〜っ! イヴァン・クパーラ大特集」の最後に、美しく物悲しいメロディを、美しく物悲しいクリップで表現した、「これぞ、ロシア〜〜!!」という彼らの名曲中の名曲をご紹介しましょう。(ここまでおつきあいくださって、お疲れさまでしたm(__)m)

曲名は、「ローシ」(露)。
もちろん、歌詞も、非常に美しく、もの悲しい内容です。

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ああ、神さま…
もし自分が死ぬ日を教えてくれたなら
私は前もって大工さんを雇って
自分の棺桶を作ってもらいます

だって、神さまにはやることがたくさんあるから
私は自分で棺桶に横たわって
あなたの御許へとお伺いいたします

この世に生きることはとても辛いけど
それでも、大地に生える草々は、絹のように滑らかで柔らかで
その草の葉に宿る露は、無数の小さな真珠のように美しい…

ああ、だから神さま!
もし許されるならば、いつか天上から、この私を
この黄色い大地に連れ戻してくださいませ…

大地に生える草々は、絹のように滑らかで柔らかで
その草の葉に宿る露は、まるで無数の小さな真珠のように美しいから…
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う〜〜〜〜、す、すごいですね〜〜! 深いですね〜!! この歌詞の内容!!
おそらくは、日本人の想像以上の艱難辛苦に苦しめられてきたロシア庶民たちの、それでも人生を肯定して生き抜こうとしていくエネルギー(そうです。そのメイン・キャラクターは、おデブのバブーリャです)、強靱な精神力が、この歌には込められているんですね〜…。もうやだ〜(悲しい顔)

では、イヴァン・クパーラ渾身のクリップ(けっこう、お金かかってます)、ご覧くださいっっっっ!!



生きるために必死に働くバブーリャ。でも途中、トラクターが故障してしまいます。
連絡手段もなく、だれも助けに来てくれないよう広大な場所で、もう死んでしまうかも?というときに、最後には、神さまが助けてくれるんですね。
(キリストの絵が描かれた小さな額縁が、フロントウィンドーの上でゆらゆら揺れてましたが、これ、「イコーナ」と言って(英語の「イコン」あるいは「アイコン」です)、すべてのロシア人はこの額縁を持っていて、肌身離さず、大切にしています)

それにしても、このクリップ、か、か、かっこいい〜〜ですね〜!
この曲では、イヴァン・クパーラ抜群のアレンジ力が最大限に活かされてます(と思います)。
彼らの、偉大なる田舎ロシアと田舎ロシアン・バブーリャへの愛情も頂点に達してます。
だから、私たちの心にもダイレクトに、しかも強烈に響いてくるんですね〜〜。(またしても、私だけ??)


とにもかくにも、では、みなさん、次回もぜひぜひお楽しみに〜〜!!
ダ、ダスビダーニャ〜〜!!!
(続けます!)


posted by クミートリー・ヤクーニン at 16:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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