2011年10月14日

グリュコーザ(1)

ズドラーストヴィーチェ!(こんにちは!)
ウ・ヴァース・フショー・ハラショー?(人生、すべて順調ですか〜?)

だいぶ前になってしまいましたが、前回の特別編、ロシア家庭料理の「ブリヌィ」はいかがでしたか?
レシピー通りにちゃんと料理して食されたかたは、おそらく満足いただけたと思うのですが…(とっても心配!)。

さ〜〜て、およそ100年ぶりチックの更新になる今回は、満を持して、ふたたび本題のロシアン・ポップスがテーマ!  しかも、超ユニークな女性ボーカリストとそのグループを紹介していきますよ!
はい! その名も、 「グリュコーザ」!!

といっても、そのまんまじゃ、意味がわかりませんね…。 「グリュコーザ」ってのは、日本語の「グルコース」の意味です …。
ん? それでも、わからん…。さっぱりわからん!!  

はい。たぶん、そうでしょうね。 じゃあ、しかたがない…。お教えいたしましょう。 「グルコース」ってのは、「ぶどう糖」のこと!
…ん? だから、「ぶどう糖」ってなに? で、それがどうしたっていうの?? ああ、さっぱりわからん!!

はい。
いかにも変なグループ名ですが、その理由は後日、あきらかにするとして、とにかく、このグループの不思議な魅力を一刻も早くおわかりいただきたく、早速、一発目の曲をご覧いただきましょう! 曲名は、 「ニナヴィージュー」(大きらい) 2002年、グリュコーザの最初のビデオ・クリップです。

歌詞の内容はこちら。
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街の灯り、水たまり…
わたしは雑踏のなかを わけもなくさまよってる
涙であんたも世の中もよく見えないのさ
もうどうでもいい あんたなんかいらないよ
わたしは 新しい恋のために飛び立つの

バッグのなかには、香水とタバコ、深夜映画のチケット
もうなにもこわくない ひとりで歩いていける
でも わたしの次の恋はどこにあるんだろ?
夜がふけたら こう叫んでやる

あんたなんか、大きらい!

ああ、それなのに またいまさら電話をかけてくるなんて
これがわたしの恋なんだ たったいまの…
夜がふけたら こう叫んでやる

あんたなんか、大きらい
あんたなんか、大きらい…
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はい。
まずは、歌詞の内容もですが、どこかふてくされてて、しかもどこかブ細工な女の子が主人公。
しかも全編CGアニメのこの作品は、当時、どれもがすっかりアメリカ風になっていたロシアン・ポップスのビデオ・クリップのなかではチョー異色。ロシアの若者たちをほんの一瞬「おや?」と思わせたのでした…。


では、今後の説明の作戦もありまして、間髪を入れず、2発目、行ってみましょう〜〜っ!
曲名は、「ニヴェースタ」(花嫁)。

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だれもいない真夜中
わたしにはわかる。あんたが来るのが
でも、ひょっとしたら
わたしのことを忘れてしまったかも…
あんたは、昨日電話ですべてを告白したけど
とりあえずいまは それをポケットに突っ込んで
わたしはドーベルマンを連れて真夜中の街を行く…

そのとき車が止まり、クラクションが鳴った
そしてあんたが近づいてきた
ふっ、真っ白なおいしいケーキみたいにさ
ああ、あんたを だれにも渡すもんか
わたしはお風呂につかってる
もうすぐあんたを味見してやるために
そして一緒に頂点まで行ってやる…

わたしはあの女の替わりに、あんたの花嫁になる
絶対に、絶対に…

わたしたちは タランティーノの映画を見に行くために
車の真っ黒なワニ革のシートにすわってる
ああ、あんたのたくましいからだ…
わたしはどうやってそれをものにしたんだろう

ふっ、わたしはあの女の替わりに、あんたの花嫁になってやる
絶対に、絶対に…
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す、すごいですね〜〜! こ、こ、こわいですね〜〜! 恋におぼれてしまった女子の行動! きょ、きょ、強烈ですね〜〜!、恋におぼれた女子のエネルギーexclamation
います、います! 日本にもこういう女子!!

ではクリップのほう、行ってみましょう〜〜っ!!



はい!
またしても主人公は、例のふてくされた、ニヒルでアヒルの子みたいな、ブ細工少女。
そして、アニメの内容はより過激になってます!(歌詞の具体的な中身とは、ちょっとかけ離れたところも多々ありますが…)
そして、歌詞のとおり、グリュコーザはタランティーノにそうとう影響を受けてます。

そう、タランティーノの日本趣味同様、クリップの最後のほうは、高倉健が仇(かたき)のヤクザに決死で討ち入りする様子、そのまんまですね〜!

「ええ〜い、ちくしょうめっ! なんだって、あたいはあんな男に惚れちまったのさ!」と思いながらも、その惚れちまった男を絶対にモノにするために、このブ細工少女、な、なんと、バスをハイジャックし、次にはヘリコプターをハイジャックし、男のいまの彼女であろう女子をブっ倒すために、なんと純白の花嫁衣装を身にまとい、日本刀を背にして、憎き恋仇(がたき)を相手に激しい立ち回りを演じ、ついに思いを遂げちゃいますです。

結局それは、ああ悲しいかな! クリップの最後を見ればわかるように、彼女のはかない夢にすぎなかったわけですが…もうやだ〜(悲しい顔)

デビュー当初のクリップでロシアの若者の気を何気に惹きつけておいた作戦が功を奏して、このクリップがテレビで流れるやいなや、グリュコーザの人気は一気に大爆発、大炎上!したのでありました。

ニヒルでふてくされた、みにくいアヒルの子みたいなブ細工な少女に、ついに、ロシアのほとんどの若者みんな、つまり、美人でもイケメンでもなく、いつだって「片思い当たり前!」の多くのロシアン女子たち、そしていつだって「片想い当たり前!」の多くのロシアン男子たちが、大共感し始めたのであります!(う、う、う〜…、これって、俺そのものだ…)

ところで、これまでの曲を聴いて、グリュコーザが作る曲の基本的な特徴が、もうよ〜〜くおわかりになったのでは?

当時のロシアのポップス界は、アメリカン・ポップス、西ヨーロッパ・ポップスの影響で、モダンなアレンジの、アップテンポな曲が全盛だったなか、このグリュコーザの生み出す曲は、なんだかとてもノスタルジック。

あの懐かしのベンチャーズ、スプートニクスのような60年代サウンドを基調に、でもそれに現代的な分厚いベースの音を思いっきりかぶせせたりしちゃったりなんかしちゃったりして、そしてそこにハイセンスで現代的なアレンジをほどこしちゃったりして、実は最先端の、いわゆるニューパンク調で突っ走っちゃったりしちゃうわけだったりしちゃうのでありますね。(ええい、うざったい!)

さ〜〜て、これらの大ヒットによって、最初は、「なんなの、いったいこいつら?」と思われていた、この「憎まれっ子世にはばかる」的なブ細工少女が、実は自分たちとまったく白タク、同じ境遇にあって、等身大で自分たちの不満や不安を代弁してくれる、とっても愛すべきキャラクターとして、若きロシアン女子たちに認知され、支持され、共感されるようになります。

そしてグリュコーザは、より深く、若きロシアン女子たちの、はかなく、切なく、意味なく、いわれなく、理由なく、途切れなく、縁もなくお金もなく、泣く泣く、ごく薄のガラス細工のように不安で繊細でこわれやすい微妙な乙女心に踏み込んでいきます。 その結果生まれたのが、これからご紹介する、ああ、詞も曲も非常に美しい、涙が出るような名作バラードであります。  

曲名は…、 「スニェグ・イデョート」(雪はふる)。

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あんたにかけた ケータイの呼び出し音が
いまも ず〜っと鳴り響いてる

なんて言ったらいいのか わかんない
でもたぶん告白するわ 好きだって

雪がふる 雪がふる
わたしのほほをたたくように

もうあんたに病気なの 熱にうなされるぐらいに
だから 立ったまま あんたをずっと待ってる バカみたいにさ

小さな雪が 口に突き刺さる 北風がふきつける
でもわたしは なんにもできないでいるだけ

あそこに あんたはいない…
でも 雪はふる…

わたしにはわかる 悲しい答えしか待ってないって
でもかまわない あんたの家の窓をじっと見てる
きっと あんたが現れるから

雪がふる 雪がふる
わたしのほほをたたくように

もうあんたに病気なの 熱にうなされるぐらいに
だから 立ったまま あんたをずっと待ってる バカみたいにさ

小さな雪が 口に突き刺さる 北風がふきつける
でもわたしは なんにもできないでいるだけ
あそこに あんたはいない…

雪はふる… 雪はふる…
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と、またしても、ブ細工少女が登場して、寒む〜寒む〜極寒む〜!のロシアの冬に降りしきる雪のなかで、カンペキ片想いの彼に対する、成就しないだろう切ない、でもどうしても自分を愛してほしい恋心を伝えようとする気持ちを、切々と歌に託します。(ああっ、それは俺だぁぁぁ…)

片想いで苦しむ多くの、おそらくロシアの約2千万人の若者女子、男子たちの気持ちを代弁するその詩と、それにかぶさった、シンプルで美しく、もの悲しいメロディーによって、この曲は、2000年初頭の当時のロシアで記録的に大ヒットすることになります。

でもさあ、どうしてさあ、いつも主人公の女の子はアニメばっかりなのさ…????
あ〜〜っ! ひょっとしたら、歌っている本人もこのアニメの主人公のようにブ細工だから、その正体を明かそうとしないんじゃない?!

グリュコーザの人気が急上昇していくにつれ、そんな疑問がロシアの若者のあいだにも、同じ曲線を描いて急上昇で広がっていったのでありました、さかのした、くつした、たけした、やました、もりした、もりした、もりした………(以下、山びこ状態)。

と、と、ところが…、…、…。 というところで、次回は、ついに暴かれる、グリュコーザの驚くべき正体をご紹介!!!

ダスビダーニャ〜〜〜!!!
(この展開なら、たぶん、もうちょっとだけ続けられるかな〜〜…)


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2011年05月02日

イヴァン・クパーラ(5)

更新が遅くなってしまいました
イヴァン・クパーラ(4)の続きをお届けします!

まずご紹介するのは、ちょっと悲しげな調べの美しい曲、「ガーリャ」(いとしのガリーナ)です。

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バケツがぶら下がったさおを肩にかついで
ガーリャが水を運んでる
そのあとを、イヴァンがつる草みたいに
ガーリャにまとわりつきながら歩いてる

「ガーリャ、ひと休みして、その水を一口ぼくにおくれよ。
かわいいきみを、しばらく見ていたいから」

「ダメ。みんなが見ているわ。
のどがかわいたのなら、井戸に行って飲みなさいな。
わたしは一足先に森の畑の果物に、水をあげに行ってるから、あとでいらっしゃい。
そこでなら、きっと楽しいことが待ってるわ…」
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その昔は、日本同様、ロシアでも、若い女子と男子は、公衆の面前で、あからさまにデートなんかできないのでした…。(涙)
それともうひとつ、この歌詞から、ロシアでは、アリのようにけなげに働くのは女子!というのがわかりますね。
ロシア男子は、昔も今もキリギリスです。ただ自分のやりたいことを要求するだけ。仕事、しません…。

で、では、どうぞ〜〜〜〜っっっっ!!


さあ、みなさん、気分はもはや「ロシアのド田舎に住んでいるネイティブ・ロシア人!」ってな感じになってきたのではありませんか??


では今度は、軽快なダンス曲、「カナリェイカ」(カナリヤ)です。

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かわいいカナリヤたちが、林から飛び立っていきました
そして田舎の娘たちのために、金の砂を置いていきました

でも田舎の娘たちは、カナリヤの贈り物を受け取りませんでした
金の砂をもらっても、自分たちの運命なんて変わらないから…

私たちは、なんでこんなひどい運命なのかしら
好きになるのは、結婚してる男の人ばかり
ああ、残りものの独身男なんて大きらい!
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あ、あ〜〜あ…!
このブログを読んでいるかもしれない、婚活真っ最中の日本男子女子のみなさん!
見事にあてはまっちゃいそうですね、このかなりシビアな内容、日本でも。

むかしから、なぜか若い女の子は、既婚男性(特に年上)にあこがれちゃうんですね〜〜!!
だれもがほしいものはすでにだれかのもの...
人生も経済もその原理は似ているとはいえ、ほんと、過酷な運命ですね〜〜…。

でも、この際、イヴァン・クパーラの軽快なアレンジに乗って、そんな過酷な運命も気にせず、楽しんじゃいましょうっ!!



はい、また時折、ロシア田舎町の人々の、すごい映像が出てきましたね〜〜。
ここまでご覧になったあなたは、もはや、この村の立派な一員です!(や、やめてくれ〜〜!って??)

ちなみに、2005年、このイヴァン・クパーラの野外コンサートが行われたサハリン(旧樺太)ですが、その首都であるユジノサハリンスクの市街を歩くと、朝鮮系の人がとても多いのに驚きます。

おそらく、その昔、朝鮮半島から出稼ぎにやって来た人たちがそのまま棲みついたのでしょう。
たぶん、住民の3分の1くらい、いや、35分の16ぐらい(細かい!)は、この朝鮮系の人たちです。

おもしろいのは、この野外コンサートの映像でもわかるように、彼らは白人ロシア系の人々と混在して、日常的にごくふつーに、なかよ〜〜く暮らしていることです。
街の通りでも、レストランやバーでも、白人ロシア系ブロンド青眼のかわいい女の子と朝鮮アジア系黒髪黒眼の男の子から、同じような中年老年カップルまでが、手を握りあったり、肩を寄せあったり抱きあったりと、異民族同士の仲むつまじい光景が、ごく当たり前に見られるってことなんです。

これは、「日本ってやっぱりどこも日本人だらけだよな〜」的状況にすっかり慣れてしまっている日本人にとっては、けっこう衝撃的な光景です。(え、私だけ!?)

それと、私ヤクーニンが、ヨーロッパ側から中央アジア、極東など、広大なロシア各地の、しかも大都市からド田舎まで訪れてみて驚いたのは、どこでも、み〜〜〜〜〜んな、きれ〜〜〜なロシア語を話すことです。
つまり、方言とか訛りが、ぜ〜〜〜〜〜〜〜〜〜んぜん、ないんです!!

こんなに小さな島国に、東北弁あり名古屋弁あり、京都弁、大阪弁、九州弁、北陸弁、北関東弁など、駅弁!じゃなくて方言が無限にある日本を考えたら、このロシアの状況は、まさに驚異に値します。

それがいいか悪いかはそう簡単に言えませんが、これはまさに、旧ソ連社会主義の徹底した言語統一政策の結果なのでありんす。(花魁か!)
まず、すべての国民に同じ言葉をしゃべらせるってことは、人民統治、国家統治の基本中の基本なんでありんす。(もう、いい!)
(ちなみに、日本でも、明治以降、勝手に江戸弁を「標準語」にして、国民に強要したのも同じでありんすね〜)


さあ〜〜〜て、私のうさんくさい能書きは置いといて、それでは、今回の「これでもかあ〜〜っ! イヴァン・クパーラ大特集」の最後に、美しく物悲しいメロディを、美しく物悲しいクリップで表現した、「これぞ、ロシア〜〜!!」という彼らの名曲中の名曲をご紹介しましょう。(ここまでおつきあいくださって、お疲れさまでしたm(__)m)

曲名は、「ローシ」(露)。
もちろん、歌詞も、非常に美しく、もの悲しい内容です。

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ああ、神さま…
もし自分が死ぬ日を教えてくれたなら
私は前もって大工さんを雇って
自分の棺桶を作ってもらいます

だって、神さまにはやることがたくさんあるから
私は自分で棺桶に横たわって
あなたの御許へとお伺いいたします

この世に生きることはとても辛いけど
それでも、大地に生える草々は、絹のように滑らかで柔らかで
その草の葉に宿る露は、無数の小さな真珠のように美しい…

ああ、だから神さま!
もし許されるならば、いつか天上から、この私を
この黄色い大地に連れ戻してくださいませ…

大地に生える草々は、絹のように滑らかで柔らかで
その草の葉に宿る露は、まるで無数の小さな真珠のように美しいから…
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う〜〜〜〜、す、すごいですね〜〜! 深いですね〜!! この歌詞の内容!!
おそらくは、日本人の想像以上の艱難辛苦に苦しめられてきたロシア庶民たちの、それでも人生を肯定して生き抜こうとしていくエネルギー(そうです。そのメイン・キャラクターは、おデブのバブーリャです)、強靱な精神力が、この歌には込められているんですね〜…。もうやだ〜(悲しい顔)

では、イヴァン・クパーラ渾身のクリップ(けっこう、お金かかってます)、ご覧くださいっっっっ!!



生きるために必死に働くバブーリャ。でも途中、トラクターが故障してしまいます。
連絡手段もなく、だれも助けに来てくれないよう広大な場所で、もう死んでしまうかも?というときに、最後には、神さまが助けてくれるんですね。
(キリストの絵が描かれた小さな額縁が、フロントウィンドーの上でゆらゆら揺れてましたが、これ、「イコーナ」と言って(英語の「イコン」あるいは「アイコン」です)、すべてのロシア人はこの額縁を持っていて、肌身離さず、大切にしています)

それにしても、このクリップ、か、か、かっこいい〜〜ですね〜!
この曲では、イヴァン・クパーラ抜群のアレンジ力が最大限に活かされてます(と思います)。
彼らの、偉大なる田舎ロシアと田舎ロシアン・バブーリャへの愛情も頂点に達してます。
だから、私たちの心にもダイレクトに、しかも強烈に響いてくるんですね〜〜。(またしても、私だけ??)


とにもかくにも、では、みなさん、次回もぜひぜひお楽しみに〜〜!!
ダ、ダスビダーニャ〜〜!!!
(続けます!)


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2011年03月09日

イヴァン・クパーラ(4)

ズドラーストヴィーチェ!(こんにちは!)
カーク・ウ・ヴァース・ディラー?(ごきげんいかがですか〜?)

さ〜〜て、前回も、私ヤクーニンが最も愛するロシアン・ポップスのグループ、「イヴァン・クパーラ」の曲をご紹介しましたが、いかがでしたか?
今回は、細かいことはあまりぐたぐた言わず、彼らの貴重な野外コンサートのライブ映像をた〜〜っぷり堪能していただきたいと思います。

…という前に、うれしいお知らせですわーい(嬉しい顔)
以前、私ヤクーニンも予期せず、少なからぬ日本のみなさまに衝撃的な印象を与えたであろう「ヴィタス」特集のブログをご覧くださったかたから、つい最近、すばらしいコメントをいただきました。
それは、「VITASの部屋」というサイトを長年管理されている石川了さんです。
(くわしい内容は、コメント欄をご参照くださいませ!)
このサイトは、その名の通り、VITASの魅力を、日本のVITASファンに毎日発信し続けている、とっても熱〜〜い、素晴らしいサイトです。
こちら→http://tieba.baidu.jp/f/VITAS

光栄なことに、このまさに、だれも知らない、「だれも知らないロシアン・ポップスの魅力」もサイト内で紹介くださいました!
ありがとうございます!! スパシーヴァ・バリショイ!
私たちに共通するのはただ一点、だれも知らない「ロシアン・ポップス」の魅力を、広く日本人に知らしめる!という熱い思いであります。
みなさん、どーぞ、よろしくよろしくお願いいたします!


さ〜〜て、今回の本題に戻りましょう。

これから紹介するイヴァン・クパーラのコンサート。
実は、な、な、なんと、北海道から目とまつ毛の先にある、旧樺太、サハリン最南端のコルサコフという田舎町で、2005年に行われたものであります!!
(私ヤクーニンも、以前、このサハリンの首都、ユジノ・サハリンスクに滞在したことがあるので、なんというか、非常に感慨深いです)

っとその前に…。
前回のテーマ、ロシアン・バブーリャの偉大さの続きとして、純正ロシアン・バブーリャのグループの超かわいい黒ハート映像!をご紹介しておきましょう。

これは、モスクワのコンサートに、ブラノフというロシアの田舎から来た、アマチュア6人組のバブーリャたちのグループ、その名も「ブラノフのおばあちゃんたち」が登場した映像です。
(実は、この「ブラノフのおばあちゃんたち」、アマチュアとはいっても驚くべきグループです。それは、あとの回で取り上げるつもりです)

ド田舎の素人合唱集団、バブーリャ6人組が、大都会モスクワのポップ・コンサートに出場して民謡を歌うのですが、まず素晴らしいのは、この歌がとってもポップ!
そして何よりも、バブーリャたちが、めっちゃくっちゃ可愛い〜〜〜〜!!!

曲のタイトルは書いてないのでわかりません。歌詞もよくわかりません。
(ロシア人にとっても、曲名なんて関係ないんでしょう。つまり、当のロシア人も、このバブーリャたちがめちゃくちゃ可愛いと思ってるだけなんです)
バブーリャが、いかにみんなから愛される存在か。単に映像を見てわかってもらえれば、それでOKです。



か、かわい〜〜〜い!
バブーリャたち、出場前の控え室の鏡の前で、うら若き女性のように、うれしそ〜〜に自分を見つめちゃったりしてます。
なんと、わら(より正確にいうと、木の皮)で編んだ靴をはいてます!!!

さてパフォーマンスが始まっても、バブーリャたち、み〜〜んな明るいです。全然緊張してません。まさに天真爛漫ぴかぴか(新しい)
失うものはな〜〜んにもありません! 何のおかまいもなく、その巨体をゆ〜〜らゆ〜〜ら揺らして踊っちゃってます!
大都会モスクワのコンサート会場の、満員の観客の前でも、ぜ〜〜んぜん臆することなく、心から楽しそうにのびのびと歌ってます。すごいです、まさに、純正田舎ロシアン・バブーリャのエネルギー全開ですグッド(上向き矢印)

音楽のリズムも、な〜〜〜んと、2分の1拍子!!
(4分の2拍子ではありませんよ! バブーリャたちのリズムの取り方をよーく見てください。いーち、にー、いーち、にー、でリズムを取ってますね〜)
そして、歌が始まってから、感動した観客から、すぐに2分の1拍子の手拍子が始まっちゃいます!

何より感動的なのは、途中、一番ちびちゃんバブーリャが、演奏にあわせて踊る場面がありますが、微妙に、リズムとずれちゃったりしてます。
なんてったって、これが、か、か、かっわい〜〜〜〜い!

観客、特に若者なんかは、もう、拍手喝采総立ち状態、完璧に感激しちゃってます!
しつこいようですが、それくらい、ロシアでは、バブーリャは万人から絶対的に愛される対象なのです。
(途中、あのロシアン・ポップス界の重鎮、イーゴリ・クルトイも、感慨深げに見入っちゃってましたね)


さ〜て、バブーリャ・パワーに興奮冷めやらぬうちに、次は早速イヴァン・クパーラの超貴重なライブ映像をがんがんご紹介しましょう!

まず、最初の曲は、「ヴィエーリク・ディエーニ」(お祝いの日)。
歌詞ですが、民謡なので、例によって非常に単純な内容です。

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もうすぐ楽しいお祝いの日! でもおいらには、
重くて粗末な皮の上着しか着るもんがない
もうすぐ楽しいお祝いの日! でもおいらには、
へそが出るほど短いぼろシャツしか着るもんがない

なあ、心配すんなって。さあ、一緒に祭りへ繰り出そうぜ!
村中のバイオリン弾きもおおぜいやってくるし。

もうすぐ楽しいお祝いの日! でもおいらには、
わら靴しか履いてくもんがない

なあ、心配すんなって。さあ、一緒に祭りへ繰り出そうぜ!
村中のバイオリン弾きも、大道芸人もやってくる。
なんたって、あのかわいいダリヤやマリヤにも会えるんだから!
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このクリップでは、彼らのライブ演奏もさることながら、ときおり挿入される観客たちの映像から、ロシアの田舎町がいったいどんな雰囲気で、どんな人たちが暮らしているのかにぜひご注目ください。
ひと言申し上げておきますが、このコンサートが行われたのは、20〜30年前なんかではなく、ほんの5年くらい前の2005年ということです。(な、なんと、21世紀ですよ〜っっっあせあせ(飛び散る汗)
では、いってみまひょ〜っ!!



いや〜〜、相変わらず、いい味出してますね〜〜、イヴァン・クパーラ!

舞台なんか、ほとんど手作りです。
ステージの後ろは薄い板を張りあわせただけ。しかも、描かれてるのは手書きの絵です!
まるで、小学校の学芸会のステージみたいです…(汗)

そして、しかと見ましたか? ロシアの田舎町の人々の、この不思議な雰囲気!!

「いったいどこの店で売ってるの?」みたいな、不思議な色のワンピースや、昭和30年代のメリヤス(?)風の薄着を着ている女性、不思議な髪型の女性もいます。
こんなコンサートなんて、めったに開催されないんでしょう。
赤ん坊や小さな子どもから、おじいちゃん、おばあちゃんまで、とにかく着のみ着のままのかっこうで、村中総出で見に来ちゃってます!

そうです。
これ、ほとんど村祭り!状態です…。
まさに、上に紹介したこの曲の歌詞、そんま〜〜んまみたいな感じですね〜〜。

昭和30年代生まれの私ヤクーニンは、小さいころそのまんまの雰囲気を見て、ほとんど懐かしさのあまり、涙が出てきちゃいます...たらーっ(汗)

では間髪入れず、次の曲、いってみましょう!
曲名は「ヴ ローシェ」(木立のなかは)。
歌詞はこんな感じ。
----------------------------------------------------------------
農地を耕すお百姓さん、
見ると、お日さまはもう空の高いところ。
でもだれもお昼の弁当を持ってきてくれない。
腹ぺこのお百姓さん、
夕方、荷車に農具を乗せて家に帰ります。

家の中庭に入ると、かみさんがやってきた。
「ああ、かわいいおまえ、どうしてお昼を持ってきてくれなかったんだい?」
「ごめんなさい。きょうは一日、体の具合がよくなかったの…」

赤い実のなる、こんもりとした木立のなかは
暗くて、なんにも見えない。
ここでは小鳥も歌わない。
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だから、どうした? みたいな内容の歌詞ですが、それはさておき、さ、どうぞっ〜〜!!



イヴァン・クパーラの、いかにも素朴な音楽の魅力は相変わらずすばらしいですね〜〜!
でも、さあ、観客の様子、どうです?? 

はい。
民族の血が、ほとんどぐちゃぐちゃに混ざっちゃってます!
金髪のロシア系もいれば、黒髪のアジア系もいます。
黒髪アジア系のおとうさんが肩車してる小さな娘は、ほとんど金髪です。
(つまり、奥さんは間違いなく、ブロンド・ロシア系です! どちらかが黒髪でも、片方がブロンドだと、こういう生物学的特徴が非常によく表れます)
これが、ロシアの(特に田舎の)ごく当たり前の姿、つまり、本当の姿なんですね〜!

そして、群衆の真ん中にいた、ちょっと大相撲のバルト似のおまわりさん!
いいですね〜〜、なんだか、むか〜しの日本の田舎にもこんな純朴な、見るからに人のよさそうなおまわりさん、いましたよね〜!(って知るわけないか…>_<…)
おそらくは、会場の警護のためにここに立っているのでしょうが、完全に「観衆」のひとりになっちゃってます!
(さすが、ロシアの撮影クルーも、このいかにもロシアの田舎の風情を、見逃すことなくカメラに納めてます。えらい!!)

それと、群衆の後ろのほうでは、煙が出てるのが見えます。
これ、コンサート会場で、だれかが好き勝手にバーベキューしちゃってるんですね。
たぶん、シャシリークといって、羊の肉のかたまりを串刺しにしたロシア南部特有の、スパイシーな焼き肉料理です。(これがまた、とっても美味しいんです!)

はい。
現代の日本人から見れば、完全に「異空間!」です…。(@_@;)


 ・・・次回につづく
posted by クミートリー・ヤクーニン at 00:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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