2010年11月02日

イーゴリ・クルトイ(3)

ズドラーストヴィーチェ!(こんにちは!)
カーク・ディラー?(ごきげんいかがですか?)

さ〜て今回は、イーゴリ・クルトイ特集の最終回です。

当ブログのファンのかた(いるかな〜〜?)がどんな世代か、まだデータがまったくありませんのでわかりませんが、今回の第3弾は、これまで同様、クルトイらしい、オトナ御用達のシブ〜〜い曲をいってみたいと思います。

クルトイの曲は、とにかく質が高くて美しい曲が多いので、このままず〜っと続けろといわれたら、ず〜〜〜っっと続けられるのですが、ま、そういうわけにもいかないので、次の曲をお届けします。

曲名は、「ストーリク・ナ・ドヴァイフ」(二人がけのテーブル)


晩秋にぴったりの、哀愁を帯びた、とっても美しい、男女デュエット曲。ロシアの大人で知らない人はいない、クルトイの名曲中の名曲です。
歌っているのは、イーゴリ・クルトイ本人と、イリーナ・アレグローヴァという人気女性歌手です。例によって、曲調は実にシンプルかつメロディック。
そして歌詞も、ひじょーに美しい内容です。

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顔なじみのレストランに来て
いつもの二人がけのテーブルにすわり
ワインを頼んで、君を待つ


あのときと同じように
きっと今夜も暖かくなる
星の輝きも、あのときのまま
そして、あなたと再会する…


でも、人生は巻き戻しができない
あのとき、その優しく底深い瞳に
どれほど溺れていたことか…


でも、気づかなかった
この二人のテーブルが
だいぶ前から雪に埋もれてしまっていたことを


月の光が、窓からきらきらと降りそそいでいる
ああ、なぜ私たちはこうなってしまったの…
あなたを前にして、ひとり泣く


でも、どうしてこんなに胸が高鳴るのか
二人がけのテーブル、そして二つのキャンドル
すべては、最初の出会いのときとまったく同じ…


にぎりつぶしたタバコの包み
口紅がついたままのワイン・グラス…
そして、私は空っぽのテーブルを去る


信じておくれ、ぼくは怒ってなんかいない
誓ってもいい
この二人がけのテーブルこそ
ぼくが最も愛したものだったと…

------------------------------------------------------------

う〜ん、シブいシブい、シブすぎるっ!
まるで映画のワンシーンのように、かつて愛しあったふたりが交互に、自分の想いをひとりごとのように語っていきます…。


ところで……。
次回はこの名曲、「二人がけのテーブル」にちなんで、寒い季節に愛する人や友だちとテーブルを囲むのにぴったりな、体も心もあたたまる、とっておきレストランロシア料理のレシピーをご紹介したいと思います!


…とその前に、ロシア料理と聞いて、みなさん、まずなにを想像されますか?
といっても、おそらくご存じのロシア料理は片手の指だけで足りるぐらいのもんでしょう…。(涙)

え〜と、ボルシチ、ピロシキ、…、え〜とえ〜と、あっそうそう、キャビア!…。
あ、あれ、たった指3本だけですんじゃいました…?
しかも、最後のキャビアは、料理じゃありませんね。
単なる“チョウザメの卵の塩漬け”です…。

でもいいんです、それで…。
ロシア料理なんて〜のは、そんなもんです…。

世界に冠たる、フランス料理、日本料理、中国料理、イタリア料理にくらべたら、ロシア料理の知名度なんて、ロシア人の平均寿命みたいに超低いですから…。(いじけ気味…。)

…んな、わけありませんよっあせあせ(飛び散る汗)

寒い寒い冬が長〜いロシアの料理の基本&定番メニューは、あったか〜〜くて食べやすくて、かつ栄養た〜〜っぷりのスープです。
しかも、そのスープの種類の数は、はんぱじゃありません。

ま、ロシアといえば「ボルシチ」、「ボルシチ」といえばロシアというぐらいに、ロシア料理を代表する料理かつスープの「ボルシチ」ですが、実はこのボルシチ以外にも、無数のスープが存在します。
例えば、ロシアで「ボルシチ」の次にポピュラーなのが「サリャーンカ」というスープ。

このボルシチの特徴は、日本名で「ビーツ」、ロシア語で「スビョークラ」という、真っ赤っ赤の赤カブのような野菜(実際は、ほうれん草の仲間)を使う点です。
いっぽう、サリャーンカは、この「スビョークラ」は使わず、トマト・ソースと野菜のブイヨンをベースにしたスープです。

どのスープも、これが、二日酔いのときにヒジョ〜にありがたいんですね。
ま、いってみればスープって〜のは、赤ちゃんや病人の流動食みたいなもの。
でも栄養はたっぷり!
しかも胃にとってもやさしいですから、何を見ても気持ち悪くなって食欲ゼロ、しかも胃が荒れに荒れに荒れまくってる二日酔いの朝には、まさに救いの神のような食べものとなるわけです。


ちなみに、日本語で一般的な「ボルシチ」、正しくロシア風に発音しますと、
「ボールシ」が一番近い響きになります。

つまり、もしあなたがロシアに行って(だから、行かないって!)、一抹の不安を抱きながら、思い切ってとあるレストランの扉を開けて、ちょっと緊張しながらテーブルにすわり、「よ〜し、せっかくロシアに来たんだから、まずはボルシチを試してやろうじゃね〜か」と思い、そのうちに黒い超ミニスカートから真っすぐすら〜りと伸びたうっとりするような長い脚でもって、生まれついての超セクシーなキャット・ウォークでゆっくりとこちらに近づいてくる金髪碧眼の、でもおそらくは「こんなたいくつな仕事、なんで私がやらなくちゃいけないわけ!」と無愛想で超ふてくされた様子の、ところが若くてエラく美人のウェイトレス嬢に、「えーと、ボ、ボルシチ、プリーズねっ!」と言っても、「え? ワタシ、ワカリマセ〜ン。(なに言ってんのこの胴長短足アジア野郎!)」ってな顔をされてしまいます。(戯作文調?の長いフレーズ、お疲れさまでした…。)

ですので注文するときは、できるだけおだやかな笑みを浮かべながら、きちんと
「ボールシ、プリーズ!」と言いましょう手(パー)


   次回、超おいしい正統派「ボールシ」レシピにつづく。。。



posted by クミートリー・ヤクーニン at 15:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月13日

イーゴリ・クルトイ(2)

ズドラーストヴィーチェ!(こんにちは!)
カーク・ディラー?(ごきげんいかがですか!)

実は私、ヤクーニン、おそめの夏休みを取らせていただいていた関係で、しばらくブログ更新が滞っておりましたこと、お許しくださいませ。

さて前回は「オトナの秋!」ということで、ロシアン・ポップス界きっての名作曲家、イーゴリ・クルトイさんの曲をご紹介しましたが、朝晩、めっきり涼しくなってきた今日このごろ。
秋もいよいよ深まりつうあるようですので、今回はその第2弾、歌入りクルトイ・ナンバーをお届けしてみましょう!

まずは一曲目。
「カントラスティ」(コントラストor対比)という曲名のこの曲は、お馴染みのメロディックなラインを基本に、ちょっとロシアの伝統民族音楽風のアレンジを加えた、アップテンポのイケてるナンバーです!

さすがは、ロシアン・ポップス界のエロハゲおやじ! …いや、重鎮のクルトイおやじ!

ここでは、イリーナ・ドゥブツォーヴァ、アリェークサ、ラリーナちゃんという、当時のロシアン・ポップス界豪華人気美人女性歌手3人を起用しちゃってます。この3人は、ひょっとしてもし今後も当ブログが続けば(とっても不安…)、ご紹介する機会があると思います!

さて歌詞の内容は、こんな感じ…。

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女の子は緑の公園を歩いていました。一歩ずつゆっくりと。
すると、女の子は小石を踏みました。
そのとき、小鳥たちがさくらんぼの木から飛んでいきました。
そして神さまは、あなたが望んでいたひとと結婚するチャンスをくれました。
ナシの木とリンゴの木の下の小道をいつも歩いていたステキな男性と。
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特に、深い意味はありません。
夢はあるとき偶然にかなうものだ、というロシア人独特の楽天的な人生訓を、おとぎ話風に歌った唄です。

では、ど、ど〜〜ぞっ!


う、美しいですね〜〜っ、かっこいいですね〜〜〜っ!
か、かわいいですね〜〜〜〜っ、ロシア3美女たちぴかぴか(新しい)

 *

じゃ続いて、もう一曲いっちゃいましょう!
これもロシアを代表する人気ベテラン男性歌手で、同じ名前の、イーゴリ・ニカラーイェフ
おやじとのデュオ、「モイ・ドゥルーク」(ぼくの親友)。

スローテンポの極上バラードです。
はい、クルトイおやじ。ここでは調子に乗って、恥も外聞もなく、おせじにも上手いとはいえない地声を披露しちゃってます。

で、歌詞はこんな感じ…。

----------------------------------------------------------------
人生で何人もの人に出会ったけれど、
すべての人と友だちになれたわけじゃない。
でも失敗があったからこそ、今ぼくにはすばらしい友がいる。
これまでいいことも悪いこともたくさんあったけれど、
友よ、過ぎ去ったことはどうかゆるしておくれ。
ほんとうの友は、困っているときにこそ、すぐにわかる。
親友とは、ぼくが人生で凍えているときに暖めてくれる友…。
----------------------------------------------------------------


さ、いってみましょう!


いいですね〜〜〜、シブいですね〜〜〜〜、オヤジっexclamation×2

男性のみなさま、秋の夜長、愛する彼氏、いや彼女と、お酒(できればウオッカ以外)を飲みながら聴くにはピッタシの曲じゃあ〜りませんか!

 *

ところで…。

私、ヤクーニンがおそい夏休みを取って行ってたところは、な、なんと、日本のロシア! 
北陸の富山でありました…。

…ん?
なんで、富山が「日本のロシア」か、って?

はい。
まず、富山の冬は、ご存じのようにとっても寒〜〜〜いですね!
雪の量も、ハンパじゃありませんね〜〜!(今でも、たいてい2mは降り積もっちゃいます雪

って、富山の気候がロシアのきびしい気候に似てるからというだけで、「日本のロシア」と決めつけてるわけじゃありませんよ〜。
実は、富山には、ほんもののロシア人がたっくさん住んでるんですね。(にせもののロシア人ってどんな人?)
…こらこら。思わず知らず、よだれを垂らしはじめてる、そう、そこのあなた。(あ、私?)
ロシアン・パブで働いている若い美人ロシア女性のことじゃありませんよ!(それは、また別の機会でね…。)

富山には、あの筋骨たくましいロシア男たちが、かなり大量に生息、いや生活しているのです。

でも、ホタルイカと蜃気楼と寒ブリとお米と、かまぼことチューリップと最近では白エビぐらいしか名物がない富山(けっこうあるじゃん、名物)に、なぜ??

はい。
実は、日本海をはさんで富山から目と鼻の先には、極東随一の大都市、ウラジオストックがあるんですね。
なわけで、よ〜く晴れた日には、港や町並みがぼんやり見えることもあります。(なわけねーだろーっ!! それを言うなら「蜃気楼」だろーが。)

実際に、富山空港からは週1便、ウラジオストック行きの小型飛行機が飛んでいて、約2時間半で着いちゃいます。(新潟〜ウラジオストックは約1時間半。)

というわけで、ウラジオストックから、大量の(おそらくはアル中のふらふらロシア男たちが富山にやってきます。(ちなみに、彼らは新潟にも大量にやってきます。)

そうなんです。
かしこい当ブログの読者のみなさんのなかにはもうおわかりのかたがいらっしゃるかもしれませんが、目的は、極上品質でありながら格安の中古日本車の買いつけ!!!!(その後はロシアへ船でじゃんじゃん運びま〜す)

日本ではだれも見向きもしなくなった、ほとんどゴミ同然の廃車中古日本車ですが、彼らには驚くべきクルマの修理テクニックがあって、あっというまに新品同様に直しちゃいます。

ゴミ同然ですから、価格は限りなくゼロに等しいですね。
日本では、リサイクルにはかなりの費用と手間がかかりますから、日本の業者も喜んで、「ええ〜〜い! もってけどろぼう〜〜っ!!」てな調子で、タダ同然の値段で売っちゃうわけです。

日本人にとっては、処分やらリサイクルやらの費用がかかる、超やっかいな巨大粗大ごみ(変な日本語です)と思ったものが、な〜〜んにもしないで売れちゃう!(しかも、相手が自分で持ってってくれるので、搬送費用もかからない。)

一方、ロシア人にとっては、タダ同然で手に入れたものをちょこちょこっと修理しちゃえば、本土ロシアで、ロシア人あこがれの、超高値、超人気日本ブランド品に早変わり!

富山のロシア人というのは、まるで、日本人のウンチを消化・分解して、あらたな価値あるものに変えてしまうという、とてもありがたくすばらしい、ダンボール・コンポストのバクテリアのような存在なんです。


経済ってーのは、ほんと、不思議ですね〜。
みなさん、これこそが、ほんとのリサイクル、ほんとのエコロジーだと思いませんか!

まさに、捨てる神あれば拾う神あり! 腐っても鯛! 人間万事塞翁が馬! あばたもえくぼ! 窮鼠(きゅうそ)猫を噛む! 風が吹けば桶屋が儲かる!(いい調子、いい調子!) 隣の芝生は青い! のれんに腕押し! 千里の道も一歩から! 石橋を叩いて渡る! 紺屋の白袴(しろばかま)(って、後半は意味が全然ちがうだろーっ!)

もしクルマにも人間のような魂があったとしたら、廃車同然、ごみ同然にあつかわれた彼ら中古車たちにとっても、こんなにうれしいことはないでしょう。

まだまだじゅうぶんに働けるのに、日本では、「あのね、もうあなたはさ、だいぶ歳を取ったし、魅力もなくなったからね、もうリタイヤしたほうがいいんじゃないっすか?」みたいなことを言われて、お払い箱…。

でも、ところ変わっておとなりのロシアに行っただけで、突然、みんなから熱烈歓迎され、尊敬されちゃいます。そして、死ぬまで働くことができるわけですから…。

「うっ…。日本じゃあだれからも相手にされなくなっちまったおれのことを、これほどまでに信頼して、愛してくれるんなら、言葉がわからなくたって異国の地だとしたって、乗る野郎の目が青くたって関係ねーっ! うっ…。」
と情け深い江戸っ子のおじいちゃんのように、涙するでしょう。(ほんまかいな。)

でもロシア人は、クルマ内部は修理しても、コストを徹底的に削減するために、見た目をよくしようと塗装しなおすことなんかしません。
聞くところによると、トラックやバスなど、クルマにペイントされた日本語の文字をそのまんまにしてるほうが、「ほらこれ、正真正銘の日本車だぜぃっ!」という保証にもなるんだとか。

その結果、ウラジオストックの街に降りたつと、日本人にとって驚くべき光景を目にすることになります。

そうなんです。
「天然温泉松嶋屋旅館」とか「よいこの小鳩幼稚園」なんて、日本語でデカデカと書かれた送迎用のミニバスが、そのま〜〜んま街なかを走ってます。
もちろん、窓には全員、青い目のロシアの老若男女たちの顔顔顔顔顔顔顔…。

しかも、しばらく街を歩いてみると、なんと! 
ウラジオストックの街を走っているクルマのほとんど(おそらく99%!)は、日本の中古車であることを、あなたは目のあたりにすることになります。

あなたは、
「あれ? ここって…、日本????」
という奇妙な錯覚と思わぬ衝撃に、必ずおそわれます。

以前、ヤクーニンが自分で撮影したはずのビデオがどこかへいってしまったので、ネットで調べたところ、見つけました!
こんな感じです…。

ひらめきhttp://nanohana08.exblog.jp/14078763/

どうです? おもしろいでしょう?
カンガルー便や福山通運のトラックが、ロシアの街なかを、そのま〜〜〜んま、走っちゃってますね。

 *

でも、ウラジオストック(ちょっと内陸に入った都市、ハバロフスクでも同様です)で、なぜこれほど日本車が絶大な信頼を受けているかというと…。

まず第一に、ウラジオストックは日本海に面した港町ですが、海の近くまで山が迫ったような地形なので、市街はとんでもなく急な坂道が多いです。
ちなみに、19世紀風の古くて美しい洋館もまだ数多く残っているので、別名「東洋のパリ!」な〜んて言われたりもします。

んなの、例によってロシア人が自画自賛してるだけなんじゃないの〜?って思われかもしれませんが、事実、この街はとても美しい街です。
(以前、スマップの○なぎくんが、まさに人気絶頂のとき、この街で映画ロケをしたことがありました。どうやら予算の関係で、格安で、レトロな西洋の雰囲気を残した場所でロケをしたかったらしいです。へへっ! 実際、私ヤクーニンは、な〜んと、ウラジオストック空港の汚〜〜い!トイレのなかで、あの草薙くんを目撃しちゃいましたよっ!! ちなみに、いつかどこかの出来事のように、裸で叫んだりはしてませんでした。かわいそうだったのは、まわりがロシア人だらけだったので、彼はだれからもまったく注目されていませんでした。草薙くんは、単なるエラのはった日本人。みるからにとっても淋しそーだったのでした…。)


第二に、以前お話ししたとおり、ロシアの道路は巨大な穴だらけ。
ウラジオストックの道路も、もちろん例外ではありません。

すると、たとえばロシア製の自動車やトラックは、
(1)ああ、よっこらしょっと…。馬力がないので、坂がなかなかのぼれません…。あせあせ(飛び散る汗)
(2)道路の穴にあたって、かんたんにコテンと引っくりかえっちゃいます…。あせあせ(飛び散る汗)
(3)幸いにして引っくりかえらなくても、サスペンションがすぐにイカれちゃいます…。たらーっ(汗)

いっぽう日本車は、
(1)急な坂道でも、あれれ? スイスイとのぼっちゃいます!手(チョキ)
(2)道路の穴にあたっても、かんたんには転びません!手(チョキ)
(3)ばつぐんに燃費がいいので、貧乏なロシア庶民の財布に、とってもやさしいです!手(チョキ)
(4)冬には−40℃、夏には40℃!という、ウラジオストックの過酷すぎる環境でも、
  ほとんど故障しませんっ!!グッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)

というわけで日本車は、ウラジオストックの人にとって、毎日の食料と同じくらい、自分たちの生活と命を守るために、ほんとうになくてはならない存在なのであります!

え、え、えらいぞ、日本車exclamation×2

ところが…。
最近、ロシア中央政府(クレムリン)は、そんな極東ロシア人にとって絶対必需品である、中古日本車の輸入を全面的に禁止する!という、トンデモないお触れを出したのです。

 日本の中古車“全面禁輸”か 干上がるウラジオストク住民 - SankeiBiz(サンケイビズ)

記事にもありますが、一年ぐらい前にも、ロシア中央政府は中古日本車に対してとんでもない関税をかけました。(つまり、クルマの値段がはね上がっちゃった!)

ロシア政府は、ウラジオストックやハバロフスクでの、中古日本車の圧倒的な人気のために、国産のロシア車がまったく売れないことが気に入らないのですね。

なんという愚策でしょう。
その結果、こまるのは、ごくごくふつーの庶民の人たちです。
格安で、しかも性能はばつぐん! 故障することもめったにない中古日本車が突然手に入りにくくなり、割高なうえ、性能も劣悪! 故障ばかりするロシア車を強制的に買わされる状況になってしまったのです!

でも、「高かろう悪かろう」の商品をわざわざ買う人間が、いったい世界のどこにいるというんでしょうか?
「良貨は悪貨を駆逐する」理論がわからないロシア政府は、完全なアホ!ですね。

ウラジオストック、ハバロフスクのある極東では、すでに巨大な中古日本車産業ができあがっていて、中古日本車を買う一般庶民のほかに、輸入する人、売る人、修理する人ももちろんたくさんいて、すべての人の生活と経済の基盤になっているわけです。
当然ながら、そんな基本的なことを理解しないで、自分たちの生活をぶちこわそうとするロシアの中央政府に対して、大規模なデモをひんぱんに行っているようです。

が、がんばれ〜〜っ、たちあがれ〜〜〜〜っ!! 極東ロシアの人民たち!!
こうなったら、いっせい蜂起、革命だ〜〜〜〜っ!!!


…。

すみません。
かわいそうなロシアの一般庶民のことを案じて、思わずまたテンションが上がってしまいました…。

ま、最後に、これまでグダグダお話ししてきたウラジオストック事情の一部がわかる、コンパクトなロシア製クリップを見つけましたので、お時間があれば、ぜひごらんになってみてください。



では、みなさん、次回もぜひお楽しみに〜〜!

ダスビダーニヤ〜〜〜!!(さようなら!!)
(続く。ホント?)
posted by クミートリー・ヤクーニン at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月17日

イーゴリ・クルトイ(1)

ズドラーストヴィーチェ!(こんにちは!)
カーク・ディラー?(ごきげんいかがですか!)

さてさて…。
さんざん苦しめられ続けた記録的な激暑の夏もようやく終わり、さわやかな秋が一気にやってきそうな今日このごろですね。

ということで、今回は、秋に向けて、ちょっとオトナの雰囲気の曲とアーティストをご紹介したいと思います。

ロシアン・ポップス界の重鎮、イーゴリ・クルトイさんです。

彼は、今年56歳、もうデビューから30年以上の大ベテランです。
このクルトイさん、作曲家として、これまで多くの超一流ロシア人アーティストたちに、甘く切ない雰囲気の名曲を数多く提供してきた実績から、国民的な人気があります。
ロシアン・ポップス界の記念行事的なTVイベントがあるときには、必ずといっていいほど招待され、その功績を賞賛されます。

以前は、有名アーティストの黒子的な存在でしたが、最近では、これからご紹介する曲のように、自分自身が主役になって、ひじょーに美しいインストルメンタル調のヒット曲を連発しています。

もともとクラシックからジャズまできちんと勉強した人なので、彼の曲はどれをとっても、ひじょーに質が高いのが特徴です。
そして、一度聴いたら忘れられないような、印象的なメロディのものばかりです。

「暑いときには、あえて激辛がいちばんだぜ!」というわけで、夏のあいだの前3回は超個性的な、熱〜〜〜いヴィタスを食べていただきましたが、そのあとに、クルトイさんを試食していただくと、超スパイシーなカレーを食べたあとのスイーツのように、ホッとすること請け合いです!

では、まずは代表作のひとつ、
「ピチャーリヌイ・アンゲル」(悲しげな天使)をご紹介しましょう!

インストルメンタルなので、歌詞はありません。(ああ、よかった。つかのまのひと休み…)
クリップの映像を見ればおわかりですが、街で起こるさまざまな出来事を目にして、音楽家がメロディを紡いでいく、といった内容です。
では!!


い、いいですねー、クルトイさん!
これぞ、オ、オ、オトナの雰囲気ですねー、クルトイさん!

さわやかな初秋の静かな夜、恋人(いなくても可)と一緒に聴くには、もう最高の一曲ですぜ、だんな…。いえ、みなさん!
(ここでも、ロシア風味つけとして、アコーディオンが活躍しています。いい感じですね〜。
ちょっともの悲しいですね〜。)

ちなみに、クリップのなかで出てきたハゲおやじ(!)が、ご本人です…。
いいんです。オトナは、見てくれより、中味で勝負なんです(自己弁護…)。

で、クリップを見たみなさん、ひょっとして気づいちゃったりして…?
実は彼の本業は、プロサッカー選手だということを…。
しかも、知らない人はいない、超一流の!

そうなんです。
彼の別名は、あのジタンexclamation×2

…なわけありませんね。
はい、まっ赤、赤〜なウソでした。
でも、目鼻の配置状況といい、頭のてっぺんのハゲ地図といい、ほんと、あのサッカー界のスーパースター、ジタンにそっくりですね〜〜!

それでは、このブログを書いている今日(9月17日)が、押尾学の判決が出る記念すべき日ということで(関係ねーだろー)、もう一曲、クルトイさん極上のインストルメンタル曲を紹介しちゃいましょう!(まちがえても、恋人と合成麻薬を飲みながら、聴いてはいけません。)

曲名は、「テュイ・フ・マイーム・スィンツィブリェ」(きみは、ぼくの9月の記憶のなかに)。
題名からして、まさにそのまんま。9月にぴったりの曲ですよ!




ところで…、
前回のブログの最後で、ロシアの未来を決定的に左右してしまうであろう、衝撃的な事実をご紹介しました。
そう。ロシアの人口が、日本以上のスピードで、毎年急激に減りつづけている、という事実。
おさらいになりますが、それは、前回お伝えした大人たちの異常な死亡率の高さに加え、出産率も低下しているためなんです。

というのは、例の中国の「一人っ子政策」と同じように、ロシアでも、旧ソ連時代だった1970年代に、「できれば、子どもは二人までにするようにしましょうね〜」というおふれが出されたことがあったのです。

これは、当時のソ連政府が、「おそらくこのままいくと、中国みたいに人口が爆発的に増加して、食糧危機が起こるにちがいない!」と、大きな読みちがいをしたからなんですね。
きっと、ウオットカや麻薬で死んでいく自国民がとんでもない数であることを過小評価していたのでしょう。

ちなみに、ロシアの人口は、現在約1億4000万人。(日本は、約1億1000万人)
しかし40年後には、現在の日本と同じ、1億1000万人に減少するといわれています。
ということは、計算上、ロシアの人口は、今後毎年約100万人ずつ減りつづけていくということ。
つまりおおざっぱにいうと、日本の大きな地方都市(仙台市くらいの規模)が、なんと毎年ひとつずつ消えていってしまうって〜ことなのであります!!

って、それがどうしたの? 別にロシアの未来にとってなにが問題になるわけ?
と思われるかたがいるかもしれません。

ではここからはいきなり、「即席・池上彰もどきモード!」で説明していきましょう。

実は、一国の人口が減り続けるということは、その国の経済にとって決定的なマイナス要因になるのですね。

第一に、将来的に、働く人(労働力)が減っていきます。
→ 人件費が上がりますね。会社は自国民をなかなか雇ってくれません。低賃金でもOK!の外国人労働者を雇います。つまり、失業率も上がります。

第二に、モノを買ってくれる自国民(内需)が減ります。
→ 会社は儲かりません。国内の会社はどんどん弱っていきます。そして外国の会社は、もっと儲かる国を探して、どんどん撤退していきます。

第三に、税金を払ってくれる人も減ります。
→ 自国民のために、社会保障や教育、福祉、経済の活性化などに使う国のお金が、どんどんなくなっていきます。

ああ、まさにヘレン・ケラーさんの三重苦!的状況!
国全体は、ああ、どんどん弱っていっちゃう〜〜!
そしてこれって、ああああ、いまの日本の状況、そのま〜〜〜んま、です!!

はい。そしてこれが、ロシアの来るべき将来の姿です。
日本までふつーの庶民が豊かになる、はるか前に、ロシアは経済的に秋をむかえてしまいます…。


話のついでに、ではそれとまったく正反対の状況の、まさに「わが世の春」を謳歌している国は、さてどこでしょう?

はい。そんなこと、マクドナルドが主食の、小さな子どもでも知ってます。
いまをときめく、おとなりの中国さんですね〜〜!

中国の人件費はまだ圧倒的に安いので、アメリカ、ヨーロッパ、日本などのお金持ちの外国へ、じゃんじゃん激安の中国製品を輸出しつづけてます。
でも、それもある程度までいけば、そんなに売れなくなります。
人件費は少しずつ上がっていくので、それにつれて商品の値段も上がっていくからですね〜。

でも、中国政府、そんなこと、まったく、心配してない、あるよ。(いきなり中国語なまり…。)
なぜなら、中国の人口、これから先、数十年、まだまだ、爆発的、増加する、あるよ。(もう、いいって!)

輸出が頭うちになったら、今度は中国の国内で、街にぐちゃぐちゃにひしめく、あのぼう大な数の中国人(彼らの所得も、GDPの成長率に比例して上がっていきますから)を相手に商品を売ればいいからです。
なわけで、中国の驚異的な経済成長は、今後も十年以上はつづくといわれているんですね。

しかし、残念ながら、ロシアはそうではありません。
つまり、ロシアの将来は、かなり「お先まっ暗!」です…。
他の発展途上国、中国やインドやブラジルのように、これから飛躍的に庶民の暮らしがよくなることはないでしょう…。

う、う、うっ…。(おえつ)
か、か、かわいそうですね〜〜、またしても、ロシアのふつうの人たち…!!もうやだ〜(悲しい顔)


今回は、「秋にぴったりのクルトイさんと、経済的に秋が深まっちゃうロシア」でした…。
どうかこりずに、次回もまたおいでくださ〜〜い!

ダスビダーニヤ〜〜〜!(さようなら〜〜〜〜!)
(続く)
posted by クミートリー・ヤクーニン at 17:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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