2011年05月02日

イヴァン・クパーラ(5)

更新が遅くなってしまいました
イヴァン・クパーラ(4)の続きをお届けします!

まずご紹介するのは、ちょっと悲しげな調べの美しい曲、「ガーリャ」(いとしのガリーナ)です。

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バケツがぶら下がったさおを肩にかついで
ガーリャが水を運んでる
そのあとを、イヴァンがつる草みたいに
ガーリャにまとわりつきながら歩いてる

「ガーリャ、ひと休みして、その水を一口ぼくにおくれよ。
かわいいきみを、しばらく見ていたいから」

「ダメ。みんなが見ているわ。
のどがかわいたのなら、井戸に行って飲みなさいな。
わたしは一足先に森の畑の果物に、水をあげに行ってるから、あとでいらっしゃい。
そこでなら、きっと楽しいことが待ってるわ…」
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その昔は、日本同様、ロシアでも、若い女子と男子は、公衆の面前で、あからさまにデートなんかできないのでした…。(涙)
それともうひとつ、この歌詞から、ロシアでは、アリのようにけなげに働くのは女子!というのがわかりますね。
ロシア男子は、昔も今もキリギリスです。ただ自分のやりたいことを要求するだけ。仕事、しません…。

で、では、どうぞ〜〜〜〜っっっっ!!


さあ、みなさん、気分はもはや「ロシアのド田舎に住んでいるネイティブ・ロシア人!」ってな感じになってきたのではありませんか??


では今度は、軽快なダンス曲、「カナリェイカ」(カナリヤ)です。

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かわいいカナリヤたちが、林から飛び立っていきました
そして田舎の娘たちのために、金の砂を置いていきました

でも田舎の娘たちは、カナリヤの贈り物を受け取りませんでした
金の砂をもらっても、自分たちの運命なんて変わらないから…

私たちは、なんでこんなひどい運命なのかしら
好きになるのは、結婚してる男の人ばかり
ああ、残りものの独身男なんて大きらい!
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あ、あ〜〜あ…!
このブログを読んでいるかもしれない、婚活真っ最中の日本男子女子のみなさん!
見事にあてはまっちゃいそうですね、このかなりシビアな内容、日本でも。

むかしから、なぜか若い女の子は、既婚男性(特に年上)にあこがれちゃうんですね〜〜!!
だれもがほしいものはすでにだれかのもの...
人生も経済もその原理は似ているとはいえ、ほんと、過酷な運命ですね〜〜…。

でも、この際、イヴァン・クパーラの軽快なアレンジに乗って、そんな過酷な運命も気にせず、楽しんじゃいましょうっ!!



はい、また時折、ロシア田舎町の人々の、すごい映像が出てきましたね〜〜。
ここまでご覧になったあなたは、もはや、この村の立派な一員です!(や、やめてくれ〜〜!って??)

ちなみに、2005年、このイヴァン・クパーラの野外コンサートが行われたサハリン(旧樺太)ですが、その首都であるユジノサハリンスクの市街を歩くと、朝鮮系の人がとても多いのに驚きます。

おそらく、その昔、朝鮮半島から出稼ぎにやって来た人たちがそのまま棲みついたのでしょう。
たぶん、住民の3分の1くらい、いや、35分の16ぐらい(細かい!)は、この朝鮮系の人たちです。

おもしろいのは、この野外コンサートの映像でもわかるように、彼らは白人ロシア系の人々と混在して、日常的にごくふつーに、なかよ〜〜く暮らしていることです。
街の通りでも、レストランやバーでも、白人ロシア系ブロンド青眼のかわいい女の子と朝鮮アジア系黒髪黒眼の男の子から、同じような中年老年カップルまでが、手を握りあったり、肩を寄せあったり抱きあったりと、異民族同士の仲むつまじい光景が、ごく当たり前に見られるってことなんです。

これは、「日本ってやっぱりどこも日本人だらけだよな〜」的状況にすっかり慣れてしまっている日本人にとっては、けっこう衝撃的な光景です。(え、私だけ!?)

それと、私ヤクーニンが、ヨーロッパ側から中央アジア、極東など、広大なロシア各地の、しかも大都市からド田舎まで訪れてみて驚いたのは、どこでも、み〜〜〜〜〜んな、きれ〜〜〜なロシア語を話すことです。
つまり、方言とか訛りが、ぜ〜〜〜〜〜〜〜〜〜んぜん、ないんです!!

こんなに小さな島国に、東北弁あり名古屋弁あり、京都弁、大阪弁、九州弁、北陸弁、北関東弁など、駅弁!じゃなくて方言が無限にある日本を考えたら、このロシアの状況は、まさに驚異に値します。

それがいいか悪いかはそう簡単に言えませんが、これはまさに、旧ソ連社会主義の徹底した言語統一政策の結果なのでありんす。(花魁か!)
まず、すべての国民に同じ言葉をしゃべらせるってことは、人民統治、国家統治の基本中の基本なんでありんす。(もう、いい!)
(ちなみに、日本でも、明治以降、勝手に江戸弁を「標準語」にして、国民に強要したのも同じでありんすね〜)


さあ〜〜〜て、私のうさんくさい能書きは置いといて、それでは、今回の「これでもかあ〜〜っ! イヴァン・クパーラ大特集」の最後に、美しく物悲しいメロディを、美しく物悲しいクリップで表現した、「これぞ、ロシア〜〜!!」という彼らの名曲中の名曲をご紹介しましょう。(ここまでおつきあいくださって、お疲れさまでしたm(__)m)

曲名は、「ローシ」(露)。
もちろん、歌詞も、非常に美しく、もの悲しい内容です。

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ああ、神さま…
もし自分が死ぬ日を教えてくれたなら
私は前もって大工さんを雇って
自分の棺桶を作ってもらいます

だって、神さまにはやることがたくさんあるから
私は自分で棺桶に横たわって
あなたの御許へとお伺いいたします

この世に生きることはとても辛いけど
それでも、大地に生える草々は、絹のように滑らかで柔らかで
その草の葉に宿る露は、無数の小さな真珠のように美しい…

ああ、だから神さま!
もし許されるならば、いつか天上から、この私を
この黄色い大地に連れ戻してくださいませ…

大地に生える草々は、絹のように滑らかで柔らかで
その草の葉に宿る露は、まるで無数の小さな真珠のように美しいから…
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う〜〜〜〜、す、すごいですね〜〜! 深いですね〜!! この歌詞の内容!!
おそらくは、日本人の想像以上の艱難辛苦に苦しめられてきたロシア庶民たちの、それでも人生を肯定して生き抜こうとしていくエネルギー(そうです。そのメイン・キャラクターは、おデブのバブーリャです)、強靱な精神力が、この歌には込められているんですね〜…。もうやだ〜(悲しい顔)

では、イヴァン・クパーラ渾身のクリップ(けっこう、お金かかってます)、ご覧くださいっっっっ!!



生きるために必死に働くバブーリャ。でも途中、トラクターが故障してしまいます。
連絡手段もなく、だれも助けに来てくれないよう広大な場所で、もう死んでしまうかも?というときに、最後には、神さまが助けてくれるんですね。
(キリストの絵が描かれた小さな額縁が、フロントウィンドーの上でゆらゆら揺れてましたが、これ、「イコーナ」と言って(英語の「イコン」あるいは「アイコン」です)、すべてのロシア人はこの額縁を持っていて、肌身離さず、大切にしています)

それにしても、このクリップ、か、か、かっこいい〜〜ですね〜!
この曲では、イヴァン・クパーラ抜群のアレンジ力が最大限に活かされてます(と思います)。
彼らの、偉大なる田舎ロシアと田舎ロシアン・バブーリャへの愛情も頂点に達してます。
だから、私たちの心にもダイレクトに、しかも強烈に響いてくるんですね〜〜。(またしても、私だけ??)


とにもかくにも、では、みなさん、次回もぜひぜひお楽しみに〜〜!!
ダ、ダスビダーニャ〜〜!!!
(続けます!)


posted by クミートリー・ヤクーニン at 16:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月15日

ロシアのみなさん、ありがとう!

ズドラーストヴィーチェ、(こんにちは)
ダラギーエ・ドルズィヤー!(親愛なるみなさん!)

前回からの更新にだいぶ時間がかかってしまい、申し訳ありません。

まず、今回の東日本大震災によりお亡くなりになられたかたがたのご冥福をお祈りいたします。
そして、被災されたみなさまに、心からお見舞いを申し上げます。


それにしても、大変な震災でした。
まさか、自分が生きているうちに、こんな歴史上最大級の超巨大地震に見舞うとは…。
みなさんも、同じように感じられているかと思います。
しかも、震災後一か月経って、このところまた大きな余震が頻発してきています。
どうか、みなさん、くれぐれもご注意くださいますよう。

今回の大地震、大津波のニュースは、もちろん大変悲惨な出来事として、ロシア全土でも速報されました。
アメリカやヨーロッパ同様、その後すぐに、政府はもとより、多くのロシア庶民から、お悔やみ、お見舞いの言葉、支援の申し出がありました。
彼らにとって、今回日本と日本人が受けた大変な艱難辛苦は人ごとではないからです。
今回は、大震災にあたっての、これらロシアの人々の温かい心の一端をぜひ紹介したいと思います。(※編集部注:前回の記事の後編は、次回掲載いたします)


まずは、恐縮ながら、私の個人的な体験です。
多くの方と同様に、3月11日の大地震発生後、家族や親戚、友人の安否を確かめようとしても、携帯はもちろん、固定電話もまったく通じない状況がだいぶ長く続きました。
そんな状態の震災発生2日後の日曜日、突然、家の固定電話が鳴ったのです。
驚いて受話器を取ると、そこから聞こえてきたのは、ロシアに住む、ロシア人の友人の声でした。
「大地震と津波で日本が大変なことになっていることを知って、とても心配しているけれど、みんな、無事ですか?」と、私や家族の安否を気遣っての電話だったのです。
国内同士の電話は通じないままなのに、その後もわが家の電話は頻繁に鳴り続けました。
そのすべてが、ロシアのモスクワをはじめ、地方に住むロシア人の友人からのものでした。

ロシアから日本への国際電話料金は、ほんの数分であったとしても、彼らの所得に換算したらとんでもない費用になります。
にもかかわらず、次々とこちらを気遣い、励ましてくれる彼らと短い会話を交わしながら、私は心底から、ロシアの一般の人々の「温かい思いやりの心」を感じて、不覚にも、ぽろぽろと涙を流したのでした。

その後、インターネットのサイトを通じて、広くロシア中で、今回の日本と日本人への支援と連帯のムーブメントが起こっていることを知り、ぜひみなさまにも知っていただきたいと思いました。(これからご紹介する記事や映像の一部は、以前、当ブログに何度かコメントをいただいた、開心すず様が、これも以前紹介した「VITASの部屋」というサイトでご紹介されていたものを転用させていただいています)

まず、日本に対して驚くべき迅速な対応をしたのは、いまだもってロシアの絶対的リーダー、プーチン首相です。

今回の大地震前のロシアと日本の政治的環境は戦後最悪でしたが、大震災直後の3月12日、元ロシア大統領、現首相のプーチンは閣僚トップを緊急収集して、すぐにロシアを上げての日本支援に動き出します。
具体的には、然るべき部署に、
「原発事故により電力供給が減少することは間違いない。そのために、代替エネルギーとしてサハリンで産出する天然ガスの日本への輸出量を増量せよ! さらに、石炭、電気の日本への供給についても準備せよ!」
という指示を出したのです。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5659?page=2

す、すごい!
さすが、プーチンです!
国家的危機に対する危機管理能力において、世界最高レベルの鈍カン・リーダーの対応とはまったく正反対の、世界最高レベルの迅速かつ明快な指示です。

それと同時に、メドヴェーデフ大統領も具体的な日本支援案を提出させる指示を出します。
そして、3月13日、他のどの国よりも早く、原発事故処理への協力を表明します。
ご存じのように、その背景には、過去にチェルノブイリの大惨事の経験があり、原発事故の危険性と初期対応の重要性を、ロシアはどの国より身にしみて経験しているからです。
16日には、原発事故対応の専門家と特殊部隊を派遣し、空から投下して放射能を一時的に封じ込めるための特殊な化学物質を提供します。

そして、援助物資を携えたロシアの特別救助隊(なんと! 160名も)が仙台に入りました。
http://japanese.ruvr.ru/2011/03/17/47539602.html

これらロシア政府の一連の素早い援助と同時に、ロシア各地で、日本支援の動きが広がっていきます。
ロシア全土からの義援金による支援活動(http://japanese.ruvr.ru/2011/03/13/47330987.html)を始め、避難民1万人の受け入れ準備、被害にあった幼い子どもたちへのケア(http://japanese.ruvr.ru/2011/03/17/47542433.html)、そして仕事を失った人たちへの臨時雇用を申し出た地方の州までありました。


一方、震災直後から、だれが始めたというわけでもなく、だれかからの呼びかけがあってというわけでもなく、日本が受けた想像を絶する被災状況を知り、いてもたってもいられなくなった一般市民が、自らの哀悼の意を伝えようと、モスクワの日本大使館前やサンクトペテルブルグの日本総領事館前を訪れ始め、花束を捧げたり、あかりを灯したローソクや寄せ書きを置いていったりするようになりました。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110314/erp11031417540006-n1.htm
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2790486/6953816
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5659?page=4
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5659?page=5
http://www.asahi.com/international/update/0318/TKY201103180373.html


そして、日本支援の動きは、あっという間にロシアのミュージシャンたちに広がっていきます。
「マシーナ・ブレーミニ」(タイム・マシン、という意味です)という、今ロシアで大人気のロック・グループが、3月18日のコンサートを急遽、日本の被災者支援のためのチャリティー・コンサートに変えて開催しました。
以下は、そのことを伝えた記事(日本語音声付き)です。
http://japanese.ruvr.ru/2011/03/19/47666232.html

続いて、16歳の時からこれまでに5回日本を訪れ、日本と東北の人々を心より愛する、フィリップ・コパチェフスキイというロシアの若いピアニストが、被災地福島の人々のためにモスクワでミニコンサートを開きました。
冒頭での彼のコメントに心打たれます。
http://japanese.ruvr.ru/2011/04/06/48561362.html

また音楽関係では、このほか、日本でも有名なロシアを代表する大指揮者、ヴァレリー・ゲルギエフさんも、震災直後の3月14日、サンクトペテルブルグでのコンサートで、「この曲を日本の犠牲者に捧げます」とコメントして、ヴェルディの「レクイエム」を特別演奏したのでした。
http://ja-opera.seesaa.net/article/192309584.html

旧ソ連、東欧のウクライナでは、日の丸を模した赤い帽子をかぶり、若者と子どもたちが町のメインストリートのど真ん中に集合して全員で励ましの歌を唄い、日本語で「がんばれ!日本!」を大声で叫び、最後に、自分たちで折った白と赤の折り鶴を持ち寄って、哀悼の意を表してくれたのでした。
http://www.youtube.com/watch?v=WJ71VxhP7Ig


う、うれしいではありませんかexclamation×2

これらのロシアの人たちの温かい支援に対して、ひとりの日本人として感謝を述べるため、3月18日、「ロシアの声」という海外向け、ロシア国営ラジオ放送局でチーフアナウンサーを務める日向寺(ひゅうがじ)さんが、ロシアのテレビ番組に登場し、ロシア人の日本への温かい支援に感謝を述べました。感動的です。
http://japanese.ruvr.ru/2011/03/18/47631982.html

最後に、旧ソ連の一部だったウクライナのパウル・コエリューという人が日本の被災者への祈りとして、ヴァン・ゲリスの音楽をもとに、「マリートヴァ・ザ・イポーニ(日本への祈り)」という、心のこもったすばらしいクリップを作ってくれています。(申し訳ありませんが、映像に表示された言葉は、ウクライナ語なのでよくわかりません…。)
哀しみにくれた被災者たちの写真にかぶさって流れる、静かでおごそかで美しいメロディは、ほんとうに涙を誘います。
http://www.youtube.com/watch?v=EHived13vQ8


日本に住む私のロシア人の友人はもちろん、ロシアの一般庶民のすべてが、今回の大地震のあとの日本人の「助け合う心」、援助の手を差し伸べてくれる人々に対する深い「感謝の心」と「秩序だった行動」に、「日本人はすばらしい!!」と心から感動しています。
そして、震災後の大混乱や混沌のなかでも、略奪や暴動がまったくといっていいほど起こってないことに、驚いています。

過去に日露戦争があり、第二次大戦で敵国になったにもかかわらず、現代のロシア人が一番好きな外国と外国人は、おそらく日本と日本人です。
世界で最大の領地を持っているロシア人は、自国に比べたらとてつもなく小さな島国の日本が、これほど文化的にも経済的にも、そして精神的にも、世界の中で秀でていることに、感嘆と畏敬の念を抱いています。

そして、当ブログにもしょっちゅう書いていますが、ロシアの一般庶民の人たちの心というのは、ロシアの情報をあまり知らないふつうの日本人の想像以上に優しいものです。

これまで幾度となく経済と政治の混乱に翻弄されたロシア人がよく使うことわざのひとつに、
「不幸を経験して、初めて、幸せの本当のありがたみがわかる」
というのがあります。
戦中や戦後すぐの日本でもそうだったでしょうが、ロシアの田舎では、つい最近まで、家族が生きるために必要なひと袋の塩を得るために、年老いたおばあちゃん(そうです。あのデブちんバブーリャです)が30キロ、40キロの道を、とぼとぼと何時間もかけて、歩いて買いに行ったそうです。

隣人である愛すべきロシアの人々の優しく温かい思いやりに感謝し、幾度となく苦難を乗り越えて生きてきた彼らを見習いながら、私たち日本人も、がんばって生きていこうではありませんか。

スパシーヴァ・アグロームナヤ・ザ・ヴァース!!
(ロシアのみなさん、ほんとうにありがとう!!)


《参考記事》
JBpress
The Voice of Russia
産経ニュース
AFP BB News
asahi.com
オペラ・ブログ

posted by クミートリー・ヤクーニン at 00:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月09日

イヴァン・クパーラ(4)

ズドラーストヴィーチェ!(こんにちは!)
カーク・ウ・ヴァース・ディラー?(ごきげんいかがですか〜?)

さ〜〜て、前回も、私ヤクーニンが最も愛するロシアン・ポップスのグループ、「イヴァン・クパーラ」の曲をご紹介しましたが、いかがでしたか?
今回は、細かいことはあまりぐたぐた言わず、彼らの貴重な野外コンサートのライブ映像をた〜〜っぷり堪能していただきたいと思います。

…という前に、うれしいお知らせですわーい(嬉しい顔)
以前、私ヤクーニンも予期せず、少なからぬ日本のみなさまに衝撃的な印象を与えたであろう「ヴィタス」特集のブログをご覧くださったかたから、つい最近、すばらしいコメントをいただきました。
それは、「VITASの部屋」というサイトを長年管理されている石川了さんです。
(くわしい内容は、コメント欄をご参照くださいませ!)
このサイトは、その名の通り、VITASの魅力を、日本のVITASファンに毎日発信し続けている、とっても熱〜〜い、素晴らしいサイトです。
こちら→http://tieba.baidu.jp/f/VITAS

光栄なことに、このまさに、だれも知らない、「だれも知らないロシアン・ポップスの魅力」もサイト内で紹介くださいました!
ありがとうございます!! スパシーヴァ・バリショイ!
私たちに共通するのはただ一点、だれも知らない「ロシアン・ポップス」の魅力を、広く日本人に知らしめる!という熱い思いであります。
みなさん、どーぞ、よろしくよろしくお願いいたします!


さ〜〜て、今回の本題に戻りましょう。

これから紹介するイヴァン・クパーラのコンサート。
実は、な、な、なんと、北海道から目とまつ毛の先にある、旧樺太、サハリン最南端のコルサコフという田舎町で、2005年に行われたものであります!!
(私ヤクーニンも、以前、このサハリンの首都、ユジノ・サハリンスクに滞在したことがあるので、なんというか、非常に感慨深いです)

っとその前に…。
前回のテーマ、ロシアン・バブーリャの偉大さの続きとして、純正ロシアン・バブーリャのグループの超かわいい黒ハート映像!をご紹介しておきましょう。

これは、モスクワのコンサートに、ブラノフというロシアの田舎から来た、アマチュア6人組のバブーリャたちのグループ、その名も「ブラノフのおばあちゃんたち」が登場した映像です。
(実は、この「ブラノフのおばあちゃんたち」、アマチュアとはいっても驚くべきグループです。それは、あとの回で取り上げるつもりです)

ド田舎の素人合唱集団、バブーリャ6人組が、大都会モスクワのポップ・コンサートに出場して民謡を歌うのですが、まず素晴らしいのは、この歌がとってもポップ!
そして何よりも、バブーリャたちが、めっちゃくっちゃ可愛い〜〜〜〜!!!

曲のタイトルは書いてないのでわかりません。歌詞もよくわかりません。
(ロシア人にとっても、曲名なんて関係ないんでしょう。つまり、当のロシア人も、このバブーリャたちがめちゃくちゃ可愛いと思ってるだけなんです)
バブーリャが、いかにみんなから愛される存在か。単に映像を見てわかってもらえれば、それでOKです。



か、かわい〜〜〜い!
バブーリャたち、出場前の控え室の鏡の前で、うら若き女性のように、うれしそ〜〜に自分を見つめちゃったりしてます。
なんと、わら(より正確にいうと、木の皮)で編んだ靴をはいてます!!!

さてパフォーマンスが始まっても、バブーリャたち、み〜〜んな明るいです。全然緊張してません。まさに天真爛漫ぴかぴか(新しい)
失うものはな〜〜んにもありません! 何のおかまいもなく、その巨体をゆ〜〜らゆ〜〜ら揺らして踊っちゃってます!
大都会モスクワのコンサート会場の、満員の観客の前でも、ぜ〜〜んぜん臆することなく、心から楽しそうにのびのびと歌ってます。すごいです、まさに、純正田舎ロシアン・バブーリャのエネルギー全開ですグッド(上向き矢印)

音楽のリズムも、な〜〜〜んと、2分の1拍子!!
(4分の2拍子ではありませんよ! バブーリャたちのリズムの取り方をよーく見てください。いーち、にー、いーち、にー、でリズムを取ってますね〜)
そして、歌が始まってから、感動した観客から、すぐに2分の1拍子の手拍子が始まっちゃいます!

何より感動的なのは、途中、一番ちびちゃんバブーリャが、演奏にあわせて踊る場面がありますが、微妙に、リズムとずれちゃったりしてます。
なんてったって、これが、か、か、かっわい〜〜〜〜い!

観客、特に若者なんかは、もう、拍手喝采総立ち状態、完璧に感激しちゃってます!
しつこいようですが、それくらい、ロシアでは、バブーリャは万人から絶対的に愛される対象なのです。
(途中、あのロシアン・ポップス界の重鎮、イーゴリ・クルトイも、感慨深げに見入っちゃってましたね)


さ〜て、バブーリャ・パワーに興奮冷めやらぬうちに、次は早速イヴァン・クパーラの超貴重なライブ映像をがんがんご紹介しましょう!

まず、最初の曲は、「ヴィエーリク・ディエーニ」(お祝いの日)。
歌詞ですが、民謡なので、例によって非常に単純な内容です。

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もうすぐ楽しいお祝いの日! でもおいらには、
重くて粗末な皮の上着しか着るもんがない
もうすぐ楽しいお祝いの日! でもおいらには、
へそが出るほど短いぼろシャツしか着るもんがない

なあ、心配すんなって。さあ、一緒に祭りへ繰り出そうぜ!
村中のバイオリン弾きもおおぜいやってくるし。

もうすぐ楽しいお祝いの日! でもおいらには、
わら靴しか履いてくもんがない

なあ、心配すんなって。さあ、一緒に祭りへ繰り出そうぜ!
村中のバイオリン弾きも、大道芸人もやってくる。
なんたって、あのかわいいダリヤやマリヤにも会えるんだから!
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このクリップでは、彼らのライブ演奏もさることながら、ときおり挿入される観客たちの映像から、ロシアの田舎町がいったいどんな雰囲気で、どんな人たちが暮らしているのかにぜひご注目ください。
ひと言申し上げておきますが、このコンサートが行われたのは、20〜30年前なんかではなく、ほんの5年くらい前の2005年ということです。(な、なんと、21世紀ですよ〜っっっあせあせ(飛び散る汗)
では、いってみまひょ〜っ!!



いや〜〜、相変わらず、いい味出してますね〜〜、イヴァン・クパーラ!

舞台なんか、ほとんど手作りです。
ステージの後ろは薄い板を張りあわせただけ。しかも、描かれてるのは手書きの絵です!
まるで、小学校の学芸会のステージみたいです…(汗)

そして、しかと見ましたか? ロシアの田舎町の人々の、この不思議な雰囲気!!

「いったいどこの店で売ってるの?」みたいな、不思議な色のワンピースや、昭和30年代のメリヤス(?)風の薄着を着ている女性、不思議な髪型の女性もいます。
こんなコンサートなんて、めったに開催されないんでしょう。
赤ん坊や小さな子どもから、おじいちゃん、おばあちゃんまで、とにかく着のみ着のままのかっこうで、村中総出で見に来ちゃってます!

そうです。
これ、ほとんど村祭り!状態です…。
まさに、上に紹介したこの曲の歌詞、そんま〜〜んまみたいな感じですね〜〜。

昭和30年代生まれの私ヤクーニンは、小さいころそのまんまの雰囲気を見て、ほとんど懐かしさのあまり、涙が出てきちゃいます...たらーっ(汗)

では間髪入れず、次の曲、いってみましょう!
曲名は「ヴ ローシェ」(木立のなかは)。
歌詞はこんな感じ。
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農地を耕すお百姓さん、
見ると、お日さまはもう空の高いところ。
でもだれもお昼の弁当を持ってきてくれない。
腹ぺこのお百姓さん、
夕方、荷車に農具を乗せて家に帰ります。

家の中庭に入ると、かみさんがやってきた。
「ああ、かわいいおまえ、どうしてお昼を持ってきてくれなかったんだい?」
「ごめんなさい。きょうは一日、体の具合がよくなかったの…」

赤い実のなる、こんもりとした木立のなかは
暗くて、なんにも見えない。
ここでは小鳥も歌わない。
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だから、どうした? みたいな内容の歌詞ですが、それはさておき、さ、どうぞっ〜〜!!



イヴァン・クパーラの、いかにも素朴な音楽の魅力は相変わらずすばらしいですね〜〜!
でも、さあ、観客の様子、どうです?? 

はい。
民族の血が、ほとんどぐちゃぐちゃに混ざっちゃってます!
金髪のロシア系もいれば、黒髪のアジア系もいます。
黒髪アジア系のおとうさんが肩車してる小さな娘は、ほとんど金髪です。
(つまり、奥さんは間違いなく、ブロンド・ロシア系です! どちらかが黒髪でも、片方がブロンドだと、こういう生物学的特徴が非常によく表れます)
これが、ロシアの(特に田舎の)ごく当たり前の姿、つまり、本当の姿なんですね〜!

そして、群衆の真ん中にいた、ちょっと大相撲のバルト似のおまわりさん!
いいですね〜〜、なんだか、むか〜しの日本の田舎にもこんな純朴な、見るからに人のよさそうなおまわりさん、いましたよね〜!(って知るわけないか…>_<…)
おそらくは、会場の警護のためにここに立っているのでしょうが、完全に「観衆」のひとりになっちゃってます!
(さすが、ロシアの撮影クルーも、このいかにもロシアの田舎の風情を、見逃すことなくカメラに納めてます。えらい!!)

それと、群衆の後ろのほうでは、煙が出てるのが見えます。
これ、コンサート会場で、だれかが好き勝手にバーベキューしちゃってるんですね。
たぶん、シャシリークといって、羊の肉のかたまりを串刺しにしたロシア南部特有の、スパイシーな焼き肉料理です。(これがまた、とっても美味しいんです!)

はい。
現代の日本人から見れば、完全に「異空間!」です…。(@_@;)


 ・・・次回につづく
posted by クミートリー・ヤクーニン at 00:00 | Comment(1) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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